『原型を留めるパール地域について』・・・『詩の群れ』から
『原型を留めるパール地域について』・・・『詩の群れ』から
㈠
パールを追い求めている人々が、居るそうじゃないか、だろうだ。
だろう、非常に高級で、見た目も綺麗な、所謂、パールだからね、だろうだ。
だろうだろうだ、そのパールの観念的地域については、自分は知らないな。
俺も知らないよ、俺もお前も、無知なんだよ、だろうだ。
㈡
しかし、どうだろう、原型を留めるパールについてなんだが。
え、何だって、原型だって、それは小説の事だろう、え?
だな、小説のパールは、如何にもその原型から文章、そして、区切りに、発展するな。
だろうな、そして、原型からの発展の末に、形を完成させた、小説へと変貌するんだ、だろうだ。
㈢
そうか、それならば、原型を留めるパール地域についてとは、小説のプロットの事だったんだ。
そうなんだよ、余りに観念的過ぎて、気付かなかったが、その小説は、まさに、パールを超越するんだ、だろうだ。