第110話 真なる望み
「不平不満があっても受け入れろ。不条理なのが社会であり、その不条理に疑問を持つ人間は《いじめ・システム》によって社会から排除される。
人間としての良心は否定され、マネー崇拝による人間性排除こそが
――日本型資本主義なのだよ」(←エリートコンサルタントブラック佐山)
「な、なんかカッコイイこと言い出したぞ!!」
(↑国会議員になろうの国会議員たち)
(↓実力を認められるエリートコンサルタント佐山)
「やれやれ、流石はエリートコンサルタントブラック佐山だ」
(↓エリートコンサルタントブラック佐山)
「法治国家だが、憲法を尊重しない。
法治国家だが、裁判所は憲法違反の法律を無効にしない。
民主主義だが、供託金600万マネー支払わないと被選挙権を行使できない。
民主主義だが、年齢要件を設けて若者は被選挙権を行使できない。
民主主義だが、実質的に国民は被選挙権を行使できない。
日本国民全体の行く末を決定づけるにたる者を、日本国民の意思によって決定する選挙制度が理解できたかな?」
(↓民主的なアルメダ)
「こんなの民主主義じゃないじゃない!!民主主義って民が主体って意味でしょ!!
これじゃあ金持ちだけがマネージャブジャブ使って、高収入の議員報酬とかでもっと金持ちになるだけじゃない!!」
「では、今一度問う。日本国民全員よ、何を欲している」
「今現在に満足しているから抗議しないのだろう。だが、望んで派遣社員になったのか?望んでフリーターに、ニートになったのか?違うだろう。こう言う社会だから仕方ない、どうせ社会は変わらないと高を括って自分を殺して、何も言わない、行動しない。
そう言う社会にしたのが我々、上級国民であると気づきながらも多数派の声が怖い、多数派の空気が怖い、そうやって自分がどう思っているのか、自分がどうしたいのかを声にしない。
法治国家では多数決で全ては決まらない。戦犯だろうが売国奴だろうが、日本国民全てに憎まれようが、多数決では死刑に出来ない。法によってのみ裁かれるなら、その法が公正でなければならない。
公正でない法の下で生きる者たちが、多数派に抗うのは当然のことだろう。
お前たちは社会人であっても、文化人ではないと言うことだ。社会的な営みは出来ても文化的な営みはできない。
もっとこうなったらいいなと、漠然と思っている、あるいは考えてもいないのだろう。不景気続きで、給料が低くて当たり前だと思っているのだろう。正社員でも給料が低くても仕方ない、派遣でも仕方ない、フリーターでも仕方ないと、そう思っているのだろう」
「無欲な人間などいないのだ。
人間は常に欲している。食うに欲し、眠るに欲し、性に欲する。
無欲な人間とは、既に欲したものが満たされている人間なのだ。
日本人よ、お前たちは何を望んで、何を欲している」
(↓望みが言えた国民ちゃん)
「く、くそ!!正論ばっかり言いやがって!!
国民ちゃんは安定した生活と幸せな暮らしが欲しい!!
それだけが欲しいんだーーーーーーーーーーーー!!」
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YOU ARE NOT ALONE