いろいろないろ
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書き溜めたもの、新しいもの
出鱈目に 全部詰め込む。
「いろんないろ」
ひとつの色に固着して
ひとつの色を見つめてて
ひとつの色が ヒトツじゃなくて
ひとつが ひとつにならなくて
色々 いろいろ いろんないろ
オレンジ、パープル、ブラウン、ブルー、グリーン…
赤。
虹の色は奇麗なのに
全部混ぜたら 真っ黒に
真っ黒に染まって、真っ黒に。
黒の中に、色を探す
黒の光に魅入られる
鴉 オニキス 黒真珠…
陰に、影に、翳に。
デイガン、マンガン、ゲンブガン
轟く岩は 語らない
轟く岩は 語らない
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「いらない」
腐った気持ち、どこまでも続く混沌
終わりのない日常。
消える事のない日常。
誤魔化して誤魔化して…
見つめなかったのも、日常。
楽しかった日々に溺れ
楽しかった時間に溺れて
ソレさえあれば、と。
優しい時間を優しいトキを
利用して利用して…
そんな自分が大嫌い。
多方面にイイカオして
自分のウソに巻き込んで…
現実なんか糞喰らえ
現実なんか消してやる
現実なんか現実なんか、現実なんか。
いらない。
いつもここから消えてやる
いつもいつでも、消えてやる
好きだった色も、好きだった香りも
好きだった味も…
なにもかも消してやる。
いらない。
いらない。
いらない。
「大切な人なぞ居ない」
「大切な時なぞ、無い」
「大切な約束なぞ、無い」
「そんなもの無い。絶対」
繰り返し繰り返し、刳り孵す(くりかえす)。
ないている声が聞こえますか
ないている声が聴こえますか
ないている声が、ないている声が…
届きますか、この声が
貴方の耳に届きますか…
微笑みながらニヤケナガラの
このなき声が聴こえますか
明日なぞ来ない、明日なぞ来ない
来るはずもない。
隣に居るのは、ただの傀儡
ここに居るのは、ただの傀儡
時が止まり続ける、動くことのない塊
どんなに奇麗に着飾られても
どんなに奇麗と言われても
意思を持つはずのない、塊
貴方と離れたその日から
壊れ続ける、ただの塊
何を確かめると言うのですか
確かめようもないこの場所で
貴方の声はどこにもない
傀儡が発するこの音に
傀儡が重ねるこの音に
本物なんぞ存在はしない
貴方は何処に居るのですか
アナタは何処に居るのですか
探して探して、探したけれど
何処にも無いなら、もういらない。
いらない、よ。
2020/11/26 03:38(初投稿)
2020/11/26 09:18(推敲)
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ね。
乾いた嗤い。