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04 常闇の中で
利用される日々の繰り返しに絶望した聖女は、自らの未来に見切りをつけて自殺を図った。
けれど、見張りに見つかってしまい聖女は死ぬ事ができなかった。
それでも深い怪我を負った聖女は、三日三晩は生死の境を彷徨う事になった。
三日後。敵国の治療のかいあって、聖女は目覚めた。
だが、少女は聖女としての力をうしなっていた。
解放されるかと思ったが、そうはいかなかった。
まだ、地獄は終わらない。
利用価値が亡くなったとみるや、少女はゴミの様に扱われ、暗く冷たい部屋に放り投げられた。
暗闇の中でただ放置され、飢え、凍える日々が待っていた。
少女は、自分は今度こそ死んでしまうと思ったのだが。
同じようにその部屋に放り込まれた、同じ境遇だっただろう骸の姿をみて、やり残した事を思い出していた。
自分や愛する人達を非道な目にあわせた者達に復讐を。
少女は決意した。