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夏のホラー参加作品

無人駅


昔、太平洋戦争中、駅の近くに特高警察の分署があって共産主義者や非国民と見なされた大勢の国民が捕らわれ、激しい尋問と拷問が行われたらしい。


特高警察は戦後解体された。


それなのに、戦後直ぐくらいから駅舎内に「オイ! コラ! チョット来い!」「非国民め! お縄につけ!」と言った声が響き、人が行方不明になる事件が多発する。


駅を利用する人たちや近隣の住民は皆、特高警察の亡霊が今もその職務を続けているのだと噂した。


お陰で戦後100年を過ぎた今では駅を利用するお客様はおらず、偶に来るのは肝試しに訪れる若者達だけ。


今日も頭髪を金色に染めていたりアメリカ国旗をプリントしたTシャツを着たりした、若者達のグループが訪れていた。


行方不明になる者は決まっていて、共産主義者や西洋かぶれの者達。


金髪や外国の国旗を服やアクセサリーとして身につけていたり、外国語や外来語を口にしたりしただけでも西洋かぶれの範疇とみなされるようだ。


今ではこの駅に停車する客車は無く、1日に数本コンピューター制御の貨物列車が止まるだけ。


お客様だけで無く駅員まで怖がり勤務を拒否したため、無人駅で働いているのは私達アンドロイド。


「オイ! コラ! お前らチョット来い!」


また、行方不明者が出たようだ……………………。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 駅員もいない……よっぽど行方不明者が出たんですね。 今まさに出てますものね、亡霊が……。 アンドロイドの語りだったのには驚きました。 コンピューター制御で貨物列車のみ、納得です! 少ない文…
[良い点] まさかの視点。 主人公そっち!? [気になる点] ジャンル、SFです……? [一言] 連れてかれたらどうなるんでしょ? ハゲしい尋問と拷問でしょうか? …
[良い点] 安易に度胸試しとかやっちゃ駄目ですね。
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