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第50話(最終話) 修了式

 私は今日もいつも通りに学校へ登校していた。

「おはよう栗原(くりはら)!」

と後ろから声をかけられた。

「おはよう五反野(ごたんの)さん」

と私はかえした。

「アタイもいるよ」

牛田(うしだ)さんが五反野さんの後ろの方からやってきて言った。

「ウチも」

(がけ)さんも来た。

「アタシも」

関屋(せきや)さんも来た。

「みんなおはよう。みんなどうしたの?」

と私は聞いた。

「今日は修了式だからよ」

と牛田さんが答えた。

「それでウチら今から楽しみで」

と垳さん。

「これでもうすぐ2年生だね!」

と関屋さん。

「オレも無事に進級出来るしな」

と五反野さん。

「そうかぁ…もう終わるんだね。1学年としての生活が」

と私が言った。

「そろそろ着くぞ」

と五反野さん。

「本当だ」

と私が言って、5人は学校の中に入った。


挿絵(By みてみん)


 この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、牛田、垳、関屋の五人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)


 私達は教室に入る。

先生達はまだ来ていないようだ。

「いよいよだね」

と私。

「ま、まぁオレは大丈夫だぜ」

と五反野さん。

「アタイも」

と牛田さん。

「ウチも」

と垳さん。

「アタシも」

と関屋さん。

「そう。修了式はすぐ終わりそうだけどね」

と私。

「そうか」

と五反野さん。

「早いね、1年って」

と牛田さん。

「ウチら5人が揃ったのは4月の終わり頃でしたね」

と垳さん。

「そーだね、あの頃はまだスマートじゃなかったね」

と関屋さん。


挿絵(By みてみん)


「そうだな」

と五反野さん。

「あ、そろそろ先生達が来る時間だよ」

と私。


 佐野(さの)先生と中川(なかがわ)先生が入って来た。

「みなさんおはようございます。いよいよ修了式ですね」

と佐野先生。

「そして来年は新1年生が入ってきますね」

と中川先生。


 …先生達の話が終わった頃。

いよいよ修了式が始まるので、私達はホールへ並んで行った。


 並んで待つ私達。

「入学式の時を思い出すね」

と私。

「そーだな」

と五反野さん。

「入学式の時もこういう並びだったね」

と垳さん。

「先生の話、全然聞いてなかったね。あの時の五反野さん」

と私。

「そうだったね」

と垳さん。

「オイオイ、2人ともやめろよ」

と五反野さん。

「あ、そろそろ始まるみたい」

と私。


 …校長先生の話は相変わらず長かった。

そして学園長先生も相変わらず短い話だった。


 …修了式が終わり、教室に戻る。

「五反野さん、また退屈そうに聞いてたでしょ」

と私。

「良くないですよ」

と垳さん。

「オイオイ、違うから!」

と五反野さん。

「そーなんだ」

と牛田さん。

「アタイ知らなかったぞ」

と関屋さん。

「オイオイ、牛田達もやめろよ」

と五反野さん。

「ともかく私達の1学年生活は修了したのであった」

と私。

「そーなのか」

と牛田さん。

「まぁ、そうね」

と垳さん。


挿絵(By みてみん)


「来年はいよいよ先輩か…」

と関屋さん。

「新1年生がどんな奴らか楽しみだぜ」

と五反野さん。

「でもほとんど絡まないと思う」

と私。

「まぁ、オレ達部活やってないもんな」

と五反野さん。

「そろそろ先生が来るよ」

と私。


 …そして先生達の話も終わった。

「では明日から春休みなので、新学期の準備も忘れずに有意義に過ごしてください」

と佐野先生が言って下校となった。

「いよいよ春休みだね」

と私。

「まぁ、オレ達は春休み中もいろんな所へ行くぜ」

と五反野さん。

「そうですね」

と垳さん。

「日光や東武動物公園でしょ」

と牛田さん。

「レジーナが楽しみ」

と関屋さん。

「そうだね」

と私。

「まぁオレ達の春休みはもう始まっているぜ」

と五反野さん。

「どういう事?」

と牛田さん。

「だって今日は日光に行く準備して明日行くもんな」

と五反野さん。

「栗原家の皆さんと一緒に行くんだよね」

と垳さん。

「よーし春休みも楽しい事いっぱいだし、超ハッピー!」

と私。

「明日が楽しみだ」

と関屋さん。

「今から楽しみね」

と垳さん。

「アタイもアタイも!」

と牛田さん。

「オレも楽しみにしてるぜ」

と五反野さん。

「私も。あ、もう北千住駅に着いたからここで解散だね」

と私。

「じゃあまたね」

と関屋さん。

「また明日」

と垳さん。

「また明日ね」

と牛田さん。

「じゃあまた明日な」

と五反野さん。

「うん、じゃあまた明日ね」

と私。

こうして私達の春休みが始まったのであった。


私達の友情はまだまだ続く…


足立ライフ[完]


挿絵(By みてみん)

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