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第48話 喜びの声

挿絵(By みてみん)


 この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原(くりはら)五反野(ごたんの)牛田(うしだ)(がけ)関屋(せきや)の五人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)


 五反野さんが進級決定して1週間…

何故かあちこちから喜びの声が来た。

発端は合格を知った1週間前。

佐野(さの)先生と中川(なかがわ)先生とベルモント先生から喜びの声があった。

担任と副担任と英語担当の先生は大体わかるけれど…

それからクラスの人達や他のクラスの人達から次々声がかかった。


 月曜日

この日は追試の結果が貼り出された日で、先生達からの喜びの声があった日だ。


 火曜日

私達がいつものように教室に入ると…

「良かったじゃないか、これからも一緒で」

と声をかけたのは谷中(やなか)君だった。

「でた」

と私。

「またお前か」

と五反野さん。

「でも久し振りな気がする」

と私。

「もうすぐ2年生になるしな、キミ達も最大の試練を乗り越えたみたいだしよかったよ」

と谷中君。

「オイオイ、何が言いたいんだ?」

と五反野さん。

「まぁ、5人で仲良く卒業までいけよ」

と谷中君は去っていった。

「谷中君…」

私は何かを言おうとしたがやめた。


 水曜日

私達が教室にいる時…

「やぁ、君達」

千住(せんじゅ)君が声をかけた。

「あ、学級委員の千住君」

と私。

「クラスメイトの追試合格は学級委員としては嬉しいですよ」

と千住君。

「ありがとな、千住」

と五反野さん。

「いえいえ、来年も僕が学級委員かな?」

と千住君。

「たぶん千住君ならそのまま学級委員だと思うよ」

と垳さん。

「5人揃ってこそ真の友情となるか…君達には驚かされてばかりだな」

と千住君。

「秋の騒動に今回の五反野さんの事かな?」


挿絵(By みてみん)


と牛田さん。

「そうだな」

と千住君。

「やっぱり」

と私。

「ところで君達はいつから5人なんだ?」

と千住君。

「去年の4月」

と五反野さん。

「そうか、その頃からか…」

と谷中君。

「そうだよ」

と私。

「じゃあ、今後もその友情を大切にな」

と千住君は去っていった。


 木曜日

私達が教室にいる時…

「元気そうだね」

綾瀬(あやせ)さんが声をかけた。

「あ、綾瀬さん」

と私。

「大変だったね」

と綾瀬さん。

「まぁ、みんながいたからここまで来れたぜ」

と五反野さん。

「さすが五反野さん。でも心折れなかった?」

と綾瀬さん。

「大丈夫だぜ」

と五反野さん。

「そうね、じゃあこれからも楽しい学園ライフを楽しんでね」

と綾瀬さんは去っていった。


 金曜日

私達が教室にいる時…

「どうやら進級が決まったみたいね」

粕壁(かすかべ)さんが声をかけた。

「あ、粕壁さん」

と私。

「アタシもいるよ」

越谷(こしがや)さん。

「ボクも忘れずに」

草加(そうか)さん。

「越谷さんに草加さんも」

と垳さん。

「埼玉ガールズが揃ったな」

と五反野さん。

「進級おめでとう」

と粕壁さん。

「まさか本当に追試合格するなんて」

と越谷さん。

「英語はボクも危なかったよ」


挿絵(By みてみん)


と草加さん。

「そうか」

と五反野さん。

「3人は追試は無かったの?」

と私。

「対策していたし、大丈夫だったよ」

と粕壁さん。

「そうか、オレ達は最低限の事はやったぜ」

と五反野さん。

「でも、五反野さんだけ追試」

と私。

「確かに」

と垳さん。

「お前ら…」

と五反野さん。

「まぁ、結果的に合格出来たから良いじゃない」

と越谷さん。

「そうだな」

と五反野さん。

「来年はこんな事にならないようにしなきゃね」

と草加さん。

「わかったぜ」

と五反野さん。

「本当に?」

と牛田さん。

「本当だぜ!」

と五反野さん。

「まぁ、相変わらず仲が良いのはわかったよ」

と草加さん。

「お互い友情を忘れずにね」

と越谷さん。

「今後もよろしくね」

と粕壁さん。

そして3人は去っていった。


 そして再び月曜日。

今度は亀有(かめあり)さんや王子(おうじ)さんからも喜びの声があった。


 …気が付けばもう3月に入る。

「もうすぐ春休みだね」

と私。

「そしてその後はいよいよ2年生だな」

と五反野さん。

「もう、1年前とは違う」

と牛田さん。

「新たな心で新学期を過ごしましょう」

と垳さん。

「じゃあみんな、これからもよろしくね」

と私は他の4人に言うのだった。

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