第46話 追試
この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、牛田、垳、関屋の五人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)
オレは追試の勉強中だ。(五反野アキ子)
今日は土曜日。
だがオレは学校に来た。
なぜなら今日は追試を受ける日だからだ。
追試を受けるのはオレだけじゃなく、数人いるみたいだ。
まず国語の追試をやって、その後数学の追試をやって、その次が英語だからオレは英語の追試が始まるまで英語の復習していた。
時間が経つのが速く感じる。
もう数学の追試も終わりそうだ。
オレは英語の追試験場へ向かった。
英語の追試を受けるのはオレを含めて8人いた。
…オレはゼッタイ言い点取るぞ
と、オレは心の中でそう言った。
そして担当の先生が来て、テスト用紙が配られた。
その後、追試が始まった。
オレはこれまでの事を思い出した。
ベルモント先生に教わった事。
そして栗原達の応援の言葉。
オレは問題を解いていく。
分かる問題から始めていった。
…しばらく経って。
試験がもうすぐ終わる頃。
オレは空欄無く全部答えを埋めた。
…これで合っているよな。
オレは自分を信じた。
追試は終わり、用紙は回収された。
その後、先生の指示で解散となった。
オレは帰る仕度をして教室を出た。
…家に着いた。
今日は両親共に出かけている。
オレはふとこれまでの事を思い出してみた。
…それは今から1か月位前の事だ。
「オイオイ、オレどうしたらいいんだよ!?」
とオレは突然慌てた。
「え、あ…」
栗原達は、『英語 追試』の文字を見た。
「あちゃ~、他はなんとか大丈夫だったのにね」
と垳が他の教科の点数を見る。
「栗原!オレどうしたら良いんだよ!?」
とオレが聞いた。
「私にそんな事聞かれても…」
栗原は困った。
「とりあえず、今日の放課後、残って考えようよ」
と牛田が言った。
そして放課後…
「やっぱりオレダメだな」
とオレは落ち込む。
「そんな事ないよ」
と栗原がなぐさめる。
「でもこの後どうしましょう」
と垳は考え出した。
「そうだなぁ…追試対策をするとしか言いようがないけれど」
と関屋が言うと…
「英語だからね、大丈夫なのは垳さんぐらいかな?」
と牛田も言った。
「英語ならベルモント先生に頼んでアドバイスもらえば良いじゃない?」
と栗原がオレに言った。
「そうか、そうだよな」
とオレも理解した。
「大丈夫だよ、なんとかなるって」
と栗原が言う。
…その後はベルモント先生に分からない所を教えてもらった。
…栗原達から電話で応援って言うのもあったしな。
「本当に頼むよ、アタイ達は友達なんだからね」
牛田エリ
「そう?やっぱり1年近く一緒にいると、みんなの息も合うね」
垳キミ子
「アタシがダイエット成功出来たから、五反野さんもきっとうまくいくと思ってね」
関屋ケイ子
「だって私達友達でしょ?仲間でしょ?」
栗原シホ
…そしてオレ自身が栗原に言ったメッセージ。
「安心しろ、オレはゼッタイみんなと進級するんだ」
五反野アキ子
…その後はみんなで勉強会もやった。
チャイムが鳴った。
きっと栗原達だな。
ドアを開ける。
「おはよう五反野さん!今日はみんなで勉強会だよ」
と栗原が言う。
「あぁ、ヨロシク頼むな」
とオレは返した。
こうしてオレ達は勉強会を始めた。
…その後は追試当日まで、栗原達のフォローやベルモント先生の教えで何とかいった。
…オレは恵まれているな。
なぜなら他の追試者は他生徒から文句を言われたり、無視されたりと散々だったみたいだしな。
それに比べるとオレは部活無所属で友達は栗原達5人だけだし、そういう事があって他生徒とのトラブルは無かった。
…オレがこれまでの事を思い返し終わった直後。
『ピンポーン』
と家のチャイムが鳴った。
栗原達だ。
「みんな、どうして?」
とオレはドアを開けて言う。
「ついに追試終わったね」
と栗原。
「アタイ達は今、五反野さんがどういうカンジか確かめたくてやって来ました!」
と牛田。
「どうやら、大丈夫そうですね」
と垳。
「まぁ、今までの努力が実を結んだのかな」
と関屋。
「オイオイ、まだ結果出てないぜ」
とオレ。
「まぁ、そうだね」
と栗原。
「とにかく、お疲れ様」
と垳。
「アタイが五反野さんマッサージする」
と牛田。
「オイオイ、また百合的な方向かよ?」
とオレ。
「いいじゃないか、アタシ達はもう越えてはいけないラインを越えちゃったんだから」
と関屋。
「そーだよ、五反野さん遠慮しないで」
と栗原。
「そうだな、じゃあ頼むぞ牛田」
とオレ。
「はいよ、みんなも手伝って」
と牛田。
「はい」
と栗原と垳と関屋。
こうして、オレ達の絆はより深まったのであった。




