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第44話 オレと友達

挿絵(By みてみん)


 この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原(くりはら)五反野(ごたんの)牛田(うしだ)(がけ)関屋(せきや)の五人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)


 オレは追試の勉強中だ。(五反野アキ子)


 オレが受けなきゃいけないのは「英語」だけなので、英語教師のベルモント先生に頼んで勉強の手伝いをしてもらった。

これまでやった分の内、追試に出そうな問題の復習だ。

そして今日も追試対策が終わるとオレはベルモント先生にお礼を言って帰った。


 家に着いて…

オレは早速英語の復習を始めた。


 それから約1時間が経ち…

オレは今日はこの辺でいいだろうと思い夕食を食べた。


 …寝る準備が整った時に電話が来た。

牛田からだった。

「もしもし」

オレが電話に出た。

「もしもし五反野さん?追試対策はどう?」

「あぁ、何とか」

「そうかー、無事に合格出来れば一緒に進級出来るね」

「そうだな」

「本当に頼むよ、アタイ達は友達なんだからね」

「わかったから牛田。で、他に要件は?」

「んー、無いから今日はこの辺にしとくよ」

「じゃあおやすみ!」

「おやすみなさい」

…牛田とのやり取りが終わって。

「やれやれ、早く結果を出さないとな」

とオレが思っていた矢先…

…また電話が鳴った。

今度は垳からだった。

「もしもし」

「もしもし五反野さん?追試対策はどう?」

「あぁ、何とか」

「良かった」

「あ…あのさぁ」

「何?」

「さっき牛田からも同じ事聞かれたんだけど」

「そうだったの?さすが牛田さん」

「いやいや、みんな考えている事が同じなだけだから」

「そう?やっぱり1年近く一緒にいると、みんなの息も合うね」

「そうか?」

「そうだよ!ウチも牛田さんも考えている事は一緒かもしれないけれど、性格や行動パターンは違うよね」

「確かにな」

「だから電話の内容もさっきの牛田さんの電話と違っているでしょ?」

「確かにな」

「ウチそろそろ寝るからこの辺で良いかな?」


挿絵(By みてみん)


「いいぜ」

「おやすみなさい、五反野さん」

「おやすみ」

…垳とのやり取りが終わって。

「垳も心配していたんだなぁ…」

とオレが思っていた矢先…

…また電話が鳴った。

今度は関屋からだった。

「もしもし」

「もしもし五反野さん?追試対策はどう?」

「あぁ、何とか」

「そうかぁ、良かった。五反野さんなら大丈夫だと思うよ」

「どうしてそう思うんだ?」

「アタシがダイエット成功出来たから、五反野さんもきっとうまくいくと思ってね」

「英語だしな、そう簡単にうまくいかないと思うけれど」

「そうかなぁ?アタシはいけると思うよ」

「そうかぁ?」

「そうよ!これが進級前最後の試練なのよ。五反野さんにとってもアタシ達にとっても」

「そうかぁ?」

「そうよ、アタシ達にとってもよ」

「なるほどなぁ、関屋の気持ちはわかった。そろそろ遅いから寝たほうがいいぜ」

「そうね、おやすみなさい五反野さん」

「おやすみ」

…関屋とのやり取りが終わって。

「関屋も心配していたんだなぁ…」

とオレが思っていた矢先…

…また電話が鳴った。

今度は栗原からだった。

「もしもし」

「もしもし五反野さん?追試対策はどう?」

「あぁ、何とか」

「良かったぁ。五反野さんならなんとかなるね」

「どうして今頃電話してきたんだ?」

「五反野さんがずっと話し中だったから」

「なるほどな、確かにさっきまで電話していたけれど」

「なるほど、誰と?」

「牛田、垳、関屋」

「おぉ、じゃあ私が最後か!」

「そうだな」

「良かったよ、私が最後で」

「何でだ?」

「一番付き合いが長いからね」

「確かにな」

「英語は難しいよね」

「栗原はよく赤点取らなかったな」

「運だよ運」

「運だけかぁ?」

「そうだよ」

「そうかぁ…」

「五反野さんならきっと進級出来るよ」


挿絵(By みてみん)


「本当かぁ?」

「だって私達友達でしょ?仲間でしょ?」

「そうか、そうだな」

「そうでしょう」

「ありがとな、栗原」

「いえいえ」

「オレ、みんながいてくれて嬉しい。そして最後の試練もみんながいれば乗り越えられると思う」

「本当?」

「本当さ」

「なら、問題ないね」

「安心しろ、オレはゼッタイみんなと進級するんだ」

「じゃあ明日はみんなで勉強会ね」

「そうか」

「ベルモント先生がいなくても、もう大丈夫だよね」

「あぁ」

「じゃあ、明日はみんなで五反野さんの家に行くからね」

「ヨロシク、オレから垳と関屋に伝えるから栗原は牛田に伝えてくれ」

「了解!」

「じゃあ明日な」

「うん、おやすみなさい」

「おやすみ」

…栗原とのやり取りが終わって。

「じゃあ2人に伝えなきゃな」

まず垳に電話した。

「もしもし垳、栗原からの提案があるんだけどさ…」

……………

「…なるほど、明日五反野さんの家ね」

「ヨロシクな」

次に関屋に電話した。

「もしもし関屋、栗原からの提案があるんだけどさ…」

……………

「…なるほど、明日五反野さんの家ね」

「ヨロシクな」

2人に伝え終わった。

オレはその後寝た。


 …翌日。

チャイムが鳴った。

きっと栗原達だな。

ドアを開ける。

「おはよう五反野さん!今日はみんなで勉強会だよ」

と栗原が言う。

「あぁ、ヨロシク頼むな」

とオレは返した。

こうしてオレ達は勉強会を始めたのであった。

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