第37話 クリスマスムード
この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、垳の三人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)
牛田は関屋のダイエットを手伝っているぜ。(五反野アキ子)
街はすっかりクリスマスムードに包まれていた。
ウチはそんな様子を見ながら登校していた。
ウチが教室に入ると、早速栗原さんと五反野さんが待っていた。
「おはよう、垳さん」
「おはよう、垳」
と栗原さんと五反野さん。
「おはようございます」
とウチ。
「今日はどうしようか?」
と栗原さん。
「うーん。…それより最近はすっかりクリスマスムードだよね」
とウチ。
「オレの家の近所もクリスマス一色だぜ」
と五反野さん。
「そーなのかー」
と栗原さん。
「栗原さんの家のまわりもクリスマスムード?」
とウチ。
「イルミネーションとかキレイだし、たぶんそうかも」
と栗原さん。
「しっかりしてよ、栗原さん」
とウチ。
「まぁまぁ栗原は昔からそうだったし、何を今更…」
と五反野さん。
「そうだよ、昔から私は変わってないよ」
と栗原さん。
「ウチは少し変わったかな?」
とウチ。
「少し変わったかも」
と五反野さん。
「五反野さんは変わりすぎかも」
とウチ。
「オイオイ!昔の話だろ?」
と五反野さん。
「まあね」
と栗原さん。
「話を戻しましょう、クリスマスと言えばクリスマスツリーだよね」
とウチ。
「そうだな、オレの家にはあるぜ」
と五反野さん。
「私も」
と栗原さん。
「ウチもあるよ」
とウチ。
「この時期は楽しい事がいっぱいよね」
と栗原さん。
「オレもクリスマスは好きだぜ」
と五反野さん。
「ケーキにチキン。おいしそうだもんね」
とウチ。
「でもさらに寒くなってきたね」
と栗原さん。
「まぁ、しょうがないでしょ」
とウチ。
「夏よりマシだよね」
と栗原さん。
「オレも暑いのは苦手だな」
と五反野さん。
「栗原さんは暑いのも寒いのも苦手でしょ」
とウチ。
「そーかなー」
と栗原さん。
「クリスマスはいろいろありそうだけど、その後どうする?」
とウチ。
「毎年恒例の初詣は今年も西新井大師かな」
と栗原さん。
「かもね」
とウチ。
「オイオイ、先の話になってるじゃん」
と五反野さん。
「そうだ五反野さん。クリスマスはみんなで私の家に来てよ」
と栗原さん。
「クリスマスパーティーでもするの?」
とウチ。
「その通り。それまでに関屋さんのダイエットが成功していれば5人でね」
と栗原さん。
「そうか。5人揃うといいな」
と五反野さん。
「それから、クリスマスといえば?」
と栗原さん。
「プレゼントですよね」
とウチ。
「それぞれ用意したほうが良いと思うよ」
と栗原さん。
「じゃあオレ、その事牛田と関屋に伝えとく!」
と五反野さん。
…数分後
「伝えといたぞ」
と五反野さん。
「ありがとう、五反野さん。」
とウチ。
「垳、牛田も最近の関屋の様子から本人の納得のいく体系になれそうだぞ」
と五反野さん。
「なるほど、もうそんなところに」
とウチ。
「じゃあまた5人で楽しいライフが出来そうだね」
と栗原さん。
「そろそろ終わっちゃうね」
とウチ。
「今年がね」
と栗原さん。
「オレらにとっては大きな事がたくさんあった気がするな」
と五反野さん。
「高校入学と新しい友達の牛田さん・関屋さん。それから川口君達の問題行動」
と栗原さん。
「確かに。1年前はまだ中学生だったもんね」
とウチ。
「垳だけ一緒にクリスマスを過ごせなかったからな。今年はみんなで盛り上がろうぜ!」
と五反野さん。
「そうだったね」
とウチ。
「みんな揃ってハッピーなクリスマスにしよう!」
と栗原さん。
「あ、そろそろ席に戻らないと先生来ちゃうよ」
とウチ。
「じゃあ続きはまた後でね」
と栗原さん。
…放課後。
「クリスマス…早く来てほしいけど、終わってほしくない」
とウチ。
「確かに、クリスマスが終わるといよいよ年末だからね」
と栗原さん。
「今からクリスマスが楽しみだな」
と五反野さん。
「今日はずっとこの話題ですね」
とウチ。
「良いじゃないか、クリスマスムードなんだから」
と五反野さん。
「関屋さんのダイエット成功もするかな?」
と栗原さん。
「まぁ、もう少し待ちましょう」
とウチ。
「あ、もう北千住駅だ」
と栗原さん。
「じゃあまた明日な!」
と五反野さん。
「うん、じゃあね」
とウチ。
「また明日ね」
と栗原さん。
そしてウチはつくばエクスプレスの改札を通ってホームに向かうのであった。




