第35話 川口君らの謝罪と季節は冬へ
この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、垳の三人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)
牛田は関屋のダイエットを手伝っているぜ。(五反野アキ子)
季節はもう冬。
私はいつものように五反野さんと垳さんと一緒にいた。
後ろから突然谷中君がやって来た。
「やぁ、元気にやっているか?」
と谷中君。
「またからかいに来たのか!」
と五反野さん。
「そろそろそう決めつけるのはやめようよ」
と谷中君。
「まだまだ谷中君は信じられません」
と垳さん。
「オイオイ、みんなしてやめてくれよ」
と谷中君。
「私達に何回絡めば気が済むんですか?」
と私。
「何回でも!」
と谷中君。
「駄目だこいつ…早く何とかしないと…」
と五反野さん。
「さぁ、早く向うに行って」
と垳さん。
「何で毎回こうなんだ?」
と谷中君。
「速やかに立ち去りなさい」
と私。
「もぉー!」
と谷中君はその場を去る。
「いつまでたってもこりないですね」
と垳さん。
「まったくだぜ」
と五反野さん。
「でも面白いよね」
と私。
…しばらくして。
川口君、安行君、鳩ヶ谷さんが来た。
「この前はすまなかった」
と川口君。
「幸い、進級に影響が出なかったです」
と安行君。
「反省しています」
と鳩ヶ谷さん。
「そうか、そうか。謝りに来たのか」
と五反野さん。
「なぜ今頃?」
と垳さん。
「良いじゃない。アレ以来は大事起こしてないし」
と私。
「ありがとうございます」
と川口君。
そして3人はその場を離れた。
「一人、関係無い事言っていなかったか?」
と五反野さん。
「さぁ?」
と垳さん。
「気のせいじゃない?」
と私。
「だと良いけど」
と五反野さん。
…放課後。
「今頃牛田さん達は何やっているかな?」
と私。
「さっき教室を出てったから、これからまたダイエットライフかな?」
と垳さん。
「牛田も大変だよな」
と五反野さん。
「まぁ本人が希望した事なので」
と垳さん。
「まぁ、見ると少しづつ痩せてきたような気がする」
と私。
「そうかぁ?あんまり変わっていない気がするぜ」
と五反野さん。
「見たカンジは最初に会った頃まで戻っていたけど?」
と垳さん。
翌日。
私はいつものように五反野さんと垳さんと一緒にいた。
後ろから突然粕壁さんと越谷さんと草加さんがやって来た。
「おはよう」
と粕壁さん。
「おはよう」
と五反野さん。
「おはようございます」
と私と垳さん。
「最近はこの3人だね」
と越谷さん。
「まぁ、関屋さんはダイエット中ですし」
と垳さん。
「牛田さんはそのお手伝い」
と私。
「3人は手伝わないの?」
と草加さん。
「いや、牛田1人でやるって」
と五反野さん。
「そうなのか」
と粕壁さん。
「まぁ、今の所は順調かな?」
と五反野さん。
「良かった。じゃあ心配いらないね」
と粕壁さん。
「まぁ、同じ仲良しグループつくっているんだからお互い頑張りましょう」
と越谷さん。
「それじゃあね」
と草加さん。
そして3人はその場を去る。
…お昼休み。
「関屋の弁当も栄養バランスが良くなっているぜ」
と五反野さん。
「じゃあ問題ないですね」
と垳さん。
「私はあんまり気にしてないけどね!」
と私。
「少しは気にしろよ」
と五反野さん。
「まぁ、昔からそうじゃない」
と垳さん。
「まぁ、そうだけど」
と五反野さん。
「じゃあ今まで私が太った事ある」
と私。
「いいや」
「いいえ」
と五反野さんと垳さん。
「でしょ。むしろよく食べたほうが私的には良いのよ」
と私。
「そうかぁ?」
と五反野さん。
「ちょっと心配かも」
と垳さん。
「もぉー!二人とも!」
と私。
…放課後。
「そういえばもうすぐ12月ですね」
と垳さん。
「雪降るかな?積もるかな?」
と私。
「東京都心部じゃ難しいって!」
と五反野さん。
「そーう?」
と私。
「あ、もう北千住駅だよ」
と垳さん。
「あ、本当だ。じゃあここで」
と私は改札を通る。
こうして季節は冬へ向かって行くのであった。




