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第34話 足立クリーンマンと私

挿絵(By みてみん)


 この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原(くりはら)五反野(ごたんの)(がけ)の三人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)


 牛田(うしだ)関屋(せきや)のダイエットを手伝っているぜ。(五反野アキ子)


 今日は牛田さんに頼まれたクリーンマンとの活動日だ。

牛田さんに場所を教えてもらって待つ。

「結局垳さんはダメだったなぁ」

五反野さんは今、中学時代の後輩の試合を観に行っているようだ。

「五反野さんは仕方無いけれども、垳さんは来てほしかったなぁ…」

私がそう思っていた時…

「おまたせ!」

クリーンマンがやって来た。

「あ、今日は一人なの」

と私。

「そうか、まぁ一人でも手伝ってくれる仲間がいてくれるのは嬉しいぜ」

とクリーンマン。

「うん!今月もやりましょ」

と私。


 私達は今回は北千住駅の東側を中心にゴミ拾いをした。

「今月も頑張りますね」

と私。

「オレ達だけじゃなく他の人もどんどんやってくれるといいぜ」

とクリーンマン。

「実はもういたりして」

と私。

「本当か?」

とクリーンマン。

「本当だといいね」

と私。


 クリーンマンと出会って半年近く。

さすがに少しずつ慣れてきた。

「私はクリーンマンと一緒に街をキレイにしていって、良かったなと思ってます」

と私。

「そうか、ありがとな」

とクリーンマン。

「きっと今まで一緒にやって来た牛田さんと関屋さんもそう思っていると思います」

と私。

「そうか、元気にやっているかな」

とクリーンマン。

「関屋さんはダイエットに挑戦中で牛田さんはそのお手伝いだよ」

と私。

「そうか、じゃあオレらも頑張るかな」

とクリーンマン。

「モチロンそのつもりだよ」

と私。

「そうか、そろそろ休むか」

とクリーンマン。


挿絵(By みてみん)


「じゃああそこの公園のベンチで休もう」

と私。


 公園にはほとんど人がいなかった。

「さみしいね」

と私。

「やっぱり最近のアレか…」

とクリーンマン。

「少子高齢化?」

と私。

「いや、パソコンやゲームだろ」

とクリーンマン。

「あぁ、それで家の中にいる子供達が多くなったのね」

と私。

「まぁ、全ての子供がそうっていうわけじゃないけどな」

とクリーンマン。

「まぁ、私が子供の頃は外で思いっきり遊んだけどね」

と私。

「そうなのか」

とクリーンマン。

「足立区が好きだから、こういう活動も出来るんだよね」

と私。

「そうだぜ。北千住駅は足立区一大きい駅だから、キレイにしなきゃね」

とクリーンマン。

「そうだね」

と私。

「そろそろ再開しようか」

とクリーンマン。

「うん!」

と私。


 その後も北千住駅の東側を中心にやった。

「私は大体土曜日は空いているから来ることが出来るよ」

と私。

「そうか、それはありがたい」

とクリーンマン。

「牛田さんも元々空いていたんだけど、今は忙しいみたい」

と私。

「そうか、空いた時に来ればいいからな」

とクリーンマン。

「うん」

と私。

「他に何かあるか?」

とクリーンマン。

「あるよ」

と私。

「何だ?」

とクリーンマン。

「今度こそみんなと一緒にやりたい」

と私。

「全員の都合が良ければな」


挿絵(By みてみん)


とクリーンマン。

「そうだね」

と私。

「普段から仲良しなんだろ?」

とクリーンマン。

「うん。でも中々みんなで集まれた事無いし」

と私。

「そうか…」

とクリーンマン。

「でも来月こそは全員集合したいから!」

と私。

「そうか、実現するといいな」

とクリーンマン。

「うん」

と私。

「そろそろ終わりにするか」

とクリーンマン。

「ええ」

と私。


 集めたゴミをまとめるクリーンマン。

「じゃあオレはこれで失礼するぜ」

とクリーンマン。

「うん、また来月ね」

と私。

「あぁ、また来月な」

とクリーンマン。

そして歩き去るクリーンマン。

「クリーンマン。きっと実現させるからね」

と私。


 牛田さんに今日のクリーンマンのことを伝えた。

「さて、後は関屋さんのダイエット成功と垳さんの説得だよね」

と私は思った。


 私は五反野さんに電話した。

「何だ?」

と五反野さん。

「今日は足立クリーンマンと一緒に活動したよ」

と私。

「そうか、スマンな今日行けなくて」

と五反野さん。

「ううん、大丈夫だよ。私は平気」

と私。

「そうか、また話たけりゃ電話してくれよな」

と五反野さん。

「うん。ありがとう」

と私。

そして電話を切る。

季節はもう冬に向かっていたのであった。

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