第32話 メッセージ
この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、垳の三人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)
牛田は関屋のダイエットを手伝っているぜ。(五反野アキ子)
私達はいつも通りに学校に登校すると…
「栗原さん!あの時は大丈夫だった?」
突然粕壁さんに声をかけられた。
「大丈夫です。今は」
と私。
「大丈夫じゃない時もあったのね」
と越谷さん。
「やれやれ、あれからずいぶんたつのにな」
と五反野さん。
「気になるんだもん」
と草加さん。
「仕方ないか」
と垳さん。
「そういう事ならボクを呼んでよ」
と谷中君。
「なんでお前が来るんだ!」
と五反野さん。
「ダメなの」
と谷中君。
「谷中はあっちいってて」
と五反野さん。
「うー」
谷中君はそのまま去って行った。
「まぁでも、あれをキッカケに変わった人もいるからね」
と垳さん。
「関屋さんはダイエットに挑戦」
と私。
「川口らはおとなしくなった」
と五反野さん。
「そうかぁ…」
と粕壁さん。
「呼んだ?」
と草加さん。
「草加さんじゃないよ、そうかぁ…だよ」
と越谷さん。
「失礼!ところで関屋さんのダイエットはうまくいっている?」
と草加さん。
「さぁ…成功まであんまり声かけてほしくないって牛田さんと関屋さんが言うから」
と垳さん。
「オレらは関屋がダイエット成功してくれると信じているぜ」
と五反野さん。
「まぁ私達、半年以上の付き合いだからね。牛田さんと関屋さんに関しては」
と私。
「そうかぁ…」
と粕壁さん。
「一緒だね」
と越谷さん。
「まぁきっとうまくいくよ」
と草加さん。
「ありがとう、粕壁さん、越谷さん、草加さん」
と私。
「牛田さんと関屋さんとしばらく遊べなくなっちゃったみたいだけど、お互い信じて待ってようね」
と粕壁さん。
そしてその場を後にする粕壁さんら3人。
その後先生達が教室に入ってきた。
お昼休みの時間。
谷中君がやって来た。
「やぁ、楽しんでいるか?」
と声をかけてきた。
「出た!KY男」
と五反野さん。
「Kは空気、Yは読めない」
と垳さん。
「同時にKは加平、Yは谷中だね」
と私。
「うぅ…両方の意味でKYだったのかボクは」
と谷中君。
「いいかげんにしてくれないかな」
と私。
「しょうがないなぁ…」
と谷中君は去っていった。
その後、今度は綾瀬さんが来た。
「あの二人は最後までやりきれるかわからないけれど、陰ながら応援させてもらうわ」
と綾瀬さん。
「関屋さん達なら大丈夫よ」
と私。
「信じてかけてみようと思っているんです」
と垳さん。
「そうですか」
と綾瀬さん。
「私達の友情は証明されたよね?」
と私。
「アナタ達の友情は確かに証明されたわ。しかし私にはまだいい友達が見つからない…」
と綾瀬さん。
「大丈夫よ!きっと出来るって」
と私。
「本当?」
と綾瀬さん。
「少しずつでもいいからチャレンジしてね」
と私。
「わかった。じゃあ私はこれで失礼するわ」
と綾瀬さんはそう言って席を離れた。
今度は葛飾ーズが来た。
「五反野さん、覚えているか?葛飾ーズの事」
と、柴又君と新宿君が言った。
「覚えているぜ」
と五反野さん。
「なんか大変な事があったみたいだけど?」
と新宿君。
「お互い頑張ろうぜ」
と柴又君。
「ありがとな」
と五反野さん。
私と垳さんはその様子を見ているだけだった。
「なんだか久しぶりみたい」
と垳さん。
「それじゃあまた会おうな」
と柴又君。
次に亀有さんが来た。
「危うくワタクシの妹の進学が危ぶまれる所だったんですわ、学園のイメージダウンを阻止してくださりありがとうございました」
と亀有さん。
「いいえ、中川先生の助けがあったからこそです」
と垳さん。
「そうですの?ではまたのきかいに…」
と亀有さんは行ってしまった。
放課後。
「牛田達も頑張っているみたいだな」
と五反野さん。
「ダイエット成功するといいね」
と垳さん。
「そうだ、今度私の家に来ない?」
と私。
「行っていいのか?」
と五反野さん。
「今回は3人でね」
と私。
「いいですね」
と垳さん。
「じゃあ今度の金曜日ね」
と私。
こうして私達の高校生活は過ぎていくのであった。




