第16話 夏だ!海だ!由比ヶ浜だ!
この物語は、足立未来高等学校に通う、栗原、五反野、牛田、垳、関屋の五人が繰り広げる、ほのぼの日常系・学園モノ小説である。(栗原シホ)
私達の学園は今日から夏休みです。そして私達5人はある場所に来ています。
「やっぱ、夏は海水浴だろ!」
五反野さんが言った。
私達は今、神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜に来ています。
そしてみんな水着に着替えています。
「やっぱり人が多いですね」
と垳さん。
「はぐれないようにしないとね」
と関屋さん。
「ビキニが多いね」
と牛田さん。
「そこに興奮してどうする」
と五反野さん。
「あそこ人少ないよ。あっち行こうよ」
と私。
「おお、行こう行こう」
と五反野さんを先頭にみんな走って行った。
「早速この折り畳みビーチパラソルを立てよ♪」
と垳さんが折り畳みビーチパラソルを取り出した。
さらに近くにレジャーシートも敷いた。
「じゃあ早速遊びますか」
私が言うと…
「海水浴だ!」
みんな喜んでた。
みんなで海の中へ入ると…
「おー、つめてぇ」
と五反野さん。
「気持ち良いですね」
と垳さん。
「ここはまだ浅瀬だね」
と牛田さん。
「風が涼しいねぇ」
と関屋さん。
「ビーチボールで遊ぼう」
と私がビーチボールを取り出した。
「準備が速いな栗原。じゃあ行くぞ!」
と、五反野さんが言った。
しばらくの間はボール遊びをしていたけれど…
「オレ、砂の城つくってくる!」
と五反野さんが抜けた。
しばらくして…
「アタシ、ビーチパラソルのところで休む」
と関屋さんが抜けた。
その後しばらくして…
「ウチ、泳いでくる」
と垳さんも抜けた。
結局私と牛田さんだけが残った。
「二人だけになっちゃったね」
「そうだね牛田さん」
「あれ?栗原さん、垳さんが浮き輪でプカプカしているだけになっているよ」
「本当だ、いつの間に」
「アタイらだけでやっちゃおう」
「そーだね」
私たち二人と垳さんが砂浜に戻ると、砂の城は出来上がっていた。
「栗原、そろそろお昼だし、海の家に行こうか」
「そーだね」
私はそう答えて、みんなで行った。
『海の家 LEMON』
「ここ?」
私が聞くと、垳さんが答えた。
「ええ、ウチが事前に調べておいたので」
「さすが垳!」
五反野さんが言った。
店の中で垳さんが注文をする。
「イカ墨スパゲッティとカキ氷。それぞれ五人前」
「カキ氷のシロップをお選びください」
どうやら六種類あるようだ。
「アタシはピーチ」
「ウチはメロン」
「アタイはブルーハワイ」
「オレはイチゴ」
「私はレモン」
とそれぞれ頼んだ。
少しして、イカ墨スパゲッティとカキ氷が来た。
「本当にイカ墨を使っているみたいね」
と垳さん。
「一日数量限定だから食べれて良かったぜ」
と五反野さん。
「ちゃんとピーチ味だ」
と関屋さん。
「ブルーハワイも良いよ」
と牛田さん。
「カキ氷、あと1種類はグレープだったんだね」
と私。
食事も済んで料金払った後、私たちは再びさっきの場所に戻った。
「最後に記念写真撮ろうぜ」
五反野さんが言った。
「誰が撮るの?」
私が聞くと五反野さんは答えた。
「セルフタイマーがあるから大丈夫だよ」
五反野さんは早速タイマーのセットを始めた。
「ここに固定して、タイマーは20秒と…」
五反野さんが私たちのほうへ戻ってくる。
「みんな、行くよ」
五反野さんが言うので、私たちはポーズをとる。
カシャ!
五反野さんが確認する。
「OK!バッチリ撮れてるよ」
「じゃあ帰る準備をしますか」
垳さんが言った。
由比ヶ浜駅にて…
「あぁ、あっという間だったぜ」
と五反野さん。
「またみんなでどこかに行きたいですね」
と垳さん。
「銭湯、銭湯!」
と牛田さん。
「それ違う目的でしょ」
と関屋さん。
「江ノ電来たよ」
と私。
この後私たちは江ノ電で鎌倉駅まで行って、JR横須賀線で錦糸町駅まで行った。
そこから半蔵門線直通東武伊勢崎線に乗った。
牛田さんと関屋さんは曳舟駅で各駅停車に乗り換えて、牛田駅へ。
垳さんと五反野さんは北千住駅で降りて、垳さんはつくばエクスプレスで八潮駅へ、五反野さんは各駅停車で五反野駅へ。
私はそのまま西新井駅まで行った。
私はお母さんが帰ってきた後、お母さんに今日の出来事を次々言った。
お母さんも話を聞いて嬉しそうだった。
まぁ、お金出したのお母さんだし、それもそうだよね。
今日の夜は牛田さんとメールのやり取りをしていた。
まぁ、最近の話題についてとか、私からは過去の思い出の事も牛田さんに教えてあげたりとかしていた。
いつの間にか10時過ぎていたので、メールのやり取りはやめて、お休みメールを送った。
今日は遊び疲れたのか、すぐ眠りについた…
朝起きると、牛田さんから電話がかかってきた。
「もしもし?」
「もしもし栗原さん。今度の土曜、また足立クリーンマンの手伝いやらない?」
「ゴメン、旅行入ってていけない」
「そうか、残念。でもアタイは一人でも手伝いに行くよ」
「頑張ってね」
私がそう言った後に牛田さんは電話を切る。
そうそう、今度の金曜から2泊3日で熊本旅行に行くんだ。
私は、家族旅行を心待ちにするのであった。