少年は黒猫と異世界に出会いました
さぁ異世界です
あれだけ戦って殺し殺され奪い奪われた、しかし戦争は唐突に終わる
するとどうだろう僕に最初に人を殺すように命令した彼は僕に
「お前はもう必要ない、好きにしろ…」と言いました
殺しました、手が真っ赤に染まりまるなんで殺したんだろうか?わからない
僕の生きる意味を奪ったから?…ちがう僕は命令されただけ自分から動いたことはない…そう一度も
まさか初めての自分の意思からの行動が人殺しとは、自嘲気味の笑みがこぼれる。
僕はそのあとすぐに拘束されましたどうやらずっと僕のことを殺したかった人がいるようです、そりゃあそうでしょうみんな僕のことを不気味に思っていたし僕のような子供が生き残るとは思っていなかったでしょう少年兵は僕以外に何人もいたでしょうしかしみんな死にました軍も子供を戦わせたと知られたらとても不味いでしょう。
ただ僕は死にたくなかった
始めてそう思った
だから僕は逃げました、見張りを殺してサバイバルナイフと拳銃と色々な小道具の入ったポーチを奪い扉を出たところで肩に衝撃を受け倒れこんだ、それから胸に衝撃を感じどんどん意識が遠のいていく。
僕の生きた意味は何だったんだろう……遠のく意識の中一筋の光を見た気がした………
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「…………は……子……に元気ね…う…はん…るよ?」
「ま…ー!…たし…だあそ…たい…!」
「た…いま~…………~…あさん~」
「あっ!!…パー!……えりー!!」
「わっ!?…………はとっ…も…甘え…坊…なー」
「えへへー…パ……いすき!
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「……っ!?」
「…っう…こ…こは?…」
まわりは森で囲まれているここはどこだろう
僕はなんでこんな所に倒れてるんだ?
僕は肩を撃たれて?そ…れか…ら?……なんで!?なんで胸を撃たれて生きているんだ!?
僕は視線を下げ胸を見ましたシャツが血で染まっている急いで服を脱ぐと傷一つない肌が見える、傷一つない?僕は戦争で傷だらけなはずだ…おかしい…ここはどこだろう夢?にしては感覚がはっきりしすぎている…
ガサッ
「!」
何かいる…僕はとりあえず思考を切り替え音のした方向に目を向けナイフを手に取った、刃渡り20センチくらいの高周波ナイフだこのナイフは高周波を発することで細かく振動し鉄くらいなら切り裂くこともできる
集中し音のした草むらを見つめかなり長く感じた一瞬が経ちました…
ガサガサッ!!
「っ!」
音の主が飛び出してきました
「ニャ~」
「へ?」
出てきたのは艶やかな黒い毛並みの猫だった
座り込んだ僕の膝に猫は顔をのせ目をつむり眠そうに欠伸をした。
「うっ…うぁ…あぁぁ…」
恐る恐る出した手に黒猫はすりすりと顔をすり付けてきた。
その瞬間僕は神を信じた
「あ…」
「神様…ありが…とうご…ざいます…」
僕は鼻血を出しつつ頭をなで続けると猫は嬉しそうに目を細めた
疑問は全て吹き飛んでいた
名前
NO NAME
装備
武器
E高周波ナイフ
ハンドガン
防具
E血だらけの服
Eベルトポーチ
道具
携帯食料×10
小型ナイフ
ハンドガンの弾×80
手榴弾×5
水筒
信号弾
携帯調理用具一式
高周波ナイフの充電器(半永久式)
作者は猫が大好きです