プロローグ~心の壊れた少年
暖かい目でみまもって下さい( ̄∇ ̄)ノ
僕は何故こんな世界に生まれてしまったんだろうか
祈る為の神なんていない世界で…
生まれた意味なんてない戦って戦って戦って壊れたら捨てられる、それだけ。
そんな自問自答を何度繰り返しただろうか…
生きる理由はない、かといって死ぬ理由もない
ただ、戦う義務だけがある
今日も殺しました
それは悪いことですか?
地面に転がっている《モノ》に成り果てた彼のもうなにもうつすことの無くなった眼を見つめながら立ち尽くしていた。
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ほんのささいなできごとからせんそうがはじまってしまいました。
はじまってしまったせんそうはもうとまりません。
たくさんしにました。
たくさんころしました。
だんまつまがひびく…
それでもぼくはいきています。
なんでぼくはいきているの?
きいてるんでしょ?ねぇ
しゃべりかけてもへんじをするひとなんてどこにもいないのに
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僕は必死に泣き叫びながら瓦礫を持ち上げようとしていますしかし持ち上がりません…
響く悲鳴、怒号、泣き声…
瓦礫からは血だらけの潰れた手がはみ出ていました
いつもの夢を見た…
涙を拭きながら何故いつもこの夢を見ると涙が出るのだろうと考えていました
僕に名前はありません「417」と呼ばれています戦争が始まって僕の親は死んだらしいです気づくと軍に引き取られていた僕はまず兵隊さんに銃を渡されました、そして目の前には敵の兵士が顔に袋をかぶらされ縛られてなにやら騒いでいました。
そして兵隊さんは言いました
「撃て」…と
そして僕は撃ちました躊躇もなく弾がなくなるまで。
敵の兵士の首から上はなくなって僕は返り血で真っ赤に染まっていました。
それから僕は少年兵として鍛え上げられた何度も何度も死にかけ、相手を殺す方法を教えられ、時には逃げ出した訓練兵を殺せといわれまた躊躇なく殺しました。
そして戦場にでて戦いました
僕は死にませんでした
いつしかまわりのみんなにお前は心の無い命令ならなんでもやる殺人マシンと呼ばれました。
しかし僕には心はあります綺麗なものや美しいものに感動できるし感情だってあります
怪我をしていれば手当てをするし
命乞いをされれば見逃します
ただ殺せといわれたらなんの感情もおきず命乞いをしようと何をしようと殺します
死ねといわれれば躊躇いなく自分に引き金を引くでしょう
心は歪んで歪んで壊れてしまったのでしょう
殺してもなんの感情も生まれません
そんな僕にもう生きる資格なんて無いのでしょうか?
否、そんなことすら考える資格なんてもう僕にはないのですから…