~Ⅵ章までの覚え書き~
ここまでの簡単なあらすじと登場人物のまとめ。
作者用のメモみたいなものなので、だいぶざっくりしております。
ご不要な方は読みとばして、どうぞ次話へ。
!Ⅵ章までのネタバレを大いに含みます!
【Outline】
意図せず異世界にやって来てしまった女子高生・夏妃は、龍の青年に拾われ村で暮らし始めた。はじめはこの世界を受け入れられず、周りを疑い傷ついた彼女だったが、ウィルたちと向き合い自分の気持ちに区切りをつけることで、ようやく前を向くことができた。
そして秋、定例会に合わせて王城に入った夏妃は龍の王子と出会う。彼と友人になり、王との対面かなって暫定的保護が取り付けられたまでは良かったが、事態は一変。王妃と龍の宝をめぐる事件に巻き込まれる。
様々な思惑が絡んだ一連の騒動の末、無事に王妃と宝を取り戻したものの、事件に関わった魔族の思惑は未だわからないまま。つかの間の平穏の中、龍の国に祝祭の季節が訪れようとしていた。
(→Ⅶ章へ)
【Character】
≪主人公≫
・椎名夏妃 (シーナ・ナツキ)
…15歳。居眠りから覚めたら異世界でした、という珍事に見舞われた高1女子。
考える前に行動してしまう性質だが、些細なことで落ち込むこともある。甘党。
先日の騒動に深く関わったことで、“黒色の救い姫”の通り名を付けられた。
≪緑龍の村≫
・ウィル
…龍族の青年。人間だと20歳くらい。異世界の森の中で夏妃を拾い、保護者になる。
天然ぽいが、いろいろと腹の中では考えている様子。女性には敵わない傾向がある。
最近夏妃に関してはオカン化しつつある。怒ると怖い。
・エルヴァ
…シルウァ島にある緑龍の村の長。【九頭龍】と呼ばれる有力者の一人でもある。
映画俳優並みの色気・雰囲気のある老紳士。女性ファンが多い。
・シルエラ
…エルヴァの一人娘。ふくよかで小柄なお母さん気質で、夏妃のことも可愛がる。
ケーキ作りが趣味。ウィルの母親とは幼馴染み。
・ティリオ
…エルヴァのひ孫。人間だと5歳くらい。気弱で人見知りするが、素直で優しい性格。
拾った仔狼の一件で夏妃に懐く。
・オーロ
…ティリオが拾った迷子の仔狼。親の群れと再会するが、ティリオの傍を選び家族の一員になった。
雌らしい。
・オレア
…ティリオの母。シルエラの長男に嫁いだ。
おっとりした容姿に反して意志が強い女性で、間違ったことは許さない。
・バザルト
…シルエラの夫(入り婿)。いかつい体格の持ち主だが、性格は柔和。
次期村長と目されている。
・フィコとココ
…村のパン屋の娘。ティリオとは遊び友達の仲良し双子。
≪王都≫
・ミカ
…王城の関係者御用達の宿屋【銀の杯】の看板娘。美人だが性格はさっぱりした男前。
城に属し、王都での情報収集の役割も持つ。ウィルとは幼馴染み。(青龍)
≪王城≫
・ユウェル(ユウ)
…龍の王子。人間だと11歳くらい。見かけはキラキラ王子。
横柄な口調で脱走の常習犯。言動は年相応なことが多い。
王になることを厭っていたが、夏妃と巻き込まれた騒動の中で考えを変えた。(白龍)
・レゲラーティオ
…龍の王。だいぶ小柄で可愛らしい見た目の老人だが、臣下や民の信頼は非常に厚い。
砕けた口調で話し、夏妃や一人息子のことは愛称で呼ぶ。
先日の騒動の首謀者でもあり、為政者としては厳しい人物。(白龍)
・エグランティーナ
…龍の王の妃でユウェルの実母。王に付き従うが、確固たる自分の意志も持つ女性。
国や次期国王であるユウェルのことを気に掛ける。(緑龍)
・ヴェレ
…龍の国の宰相。優秀だが、苦労人。王の窘め役だが深く敬愛もしている。
夏妃のことは完全には認めておらず、胡散くさい娘だと思っている。(青龍)
・サブルム
…王城に仕える衛士。夏妃たちの登城の際には案内役を務めた。
屈強かつ真面目で鉄面皮。実は子ども好き。(黄龍)
・コルナリナ
…ウィルの母親で、元は伝説的な龍騎士だった。通り名は“死火”。
今は武者修行中の根っからの武人。城から去った今も王家に忠誠を誓い、力を貸している。今回の騒動を受けて、魔族の目的を探る役割を自ら引き受けた。(赤龍)
≪魔族≫
・ウィオラ
…王城で夏妃の専属の侍女を務めていたが、騒動の中で魔族の正体を現す。
潜入していた目的は未だ不明。一時は囚われたが、龍族の管理下から逃れた。
≪魔狼≫
・魔狼のリーダー
…オーロの親(父母どちらかは不明)。森の賢者の名の通り、豊富な知識を持つ。
異世界の存在について何か知っている様子だが、今はまだ話せないという。