表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/36

第5話:神聖騎士団突入!教会での籠城戦とルチアーナの悪魔の火薬

教会の地下――そこには、古い文献と、謎の石碑が眠っていた。

「我、罪により神の座を追われし者なり。世界の理は歪められた」

石碑に刻まれた言葉。そこに記された文様は、俺の前世の“マフィアの紋章”と酷似していた。


「……これは、偶然か?」


この世界と俺の前世の“裏社会”に、何か繋がりがあるのか――?

まだわからない。だが、直感が叫んでいる。

“この転生は、仕組まれていた”。


そして夜――聖騎士団が動いた。


リーダー格のヴァルトは、信徒を装い教会へと潜入。

ヴィスコンティが気配に気づき、俺たちは瞬時に“籠城”体制に入った。


「ルチアーナ、準備は?」


「全部できてる。“入口爆破式神罠”と、“紅蓮魔導雷管”。あと、“起爆式説得装置”」


「説得装置……?」


「爆発で会話を終わらせる。合理的」


戦闘は凄惨だった。


教会の古びた回廊が爆炎に包まれ、聖騎士たちは呆気に取られたように崩れていく。


だが――そこに現れたヴァルトの剣は、“魔法”ではなかった。


「これは……“秩序干渉剣”!? 魔法障壁を斬り裂くなんて!」


リゼリアが叫ぶ。

その剣は“神の秩序”に由来し、普通の魔導では防げない“概念干渉”の力を持っていた。


「なるほど……お前が“秩序”の剣を持つなら、俺は“混沌”の銃を握るしかねぇな」


俺は、地下で見つけた“紋章の刻まれた銃”を手に取った。

撃鉄を引く。だが、この銃にはまだ“弾”がない。


これは“契約”の武器――。魂と引き換えに、世界の理を砕く鍵。


教会の壁が崩れ落ちる。

そこで、ヴァルトと俺が対峙したとき――

突然、ルチアーナがヴァルトを見て、震えた。


「……この人、知ってる。昔、私を“実験”した人間……」


「ほう? 君、生きてたのか。あのプロジェクトの“唯一の成功体”が」


「……やっぱり。神の剣なんか持ってても、人としては最低だね」


彼女の正体が明かされる。

“旧帝国”が行っていた“魔導兵器化プロジェクト”――

その実験体こそ、ルチアーナだった。


なぜ彼女が今生きているのか。

なぜ、その記憶を失っていたのか。


そして――なぜヴァルトが、その存在を“神に仕える騎士”でありながら秘匿していたのか。


全てはまだ闇の中。


だが確信した。

この世界には、“神聖”を名乗る何か、もっと歪んだ“裏の秩序”がある。


「俺はな……“秩序”なんて信じねぇ。“家族”を守る力が正義だ」


その言葉に、ヴィスコンティは黙って剣を構えた。

リゼリアは、何かを飲み込むように唇を噛んだ。


そして――ルチアーナは静かに呟いた。


「……私も、守られたの、初めてかも。なら……使って。私の“破壊”を」


神聖と異端。

正義と犯罪。

命と契約。


“マフィア”の価値観が、この世界に揺らぎをもたらす。


――やがて、その揺らぎは、神の座す“天上”にまで届く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ