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うんこしてたら異世界転移してました。

作者: sym

間違いのご指摘ありがとうございます

「針ノくーん。あれはダメでしょ」


俺は今日、会社のプレゼンで大きな過ちを犯してしまった。

聞いたら誰もが想像したくもない悲惨な事だった。


事の発端は今日のプレゼン。

あ、さっきも言ったか……


っと、まあ今日のプレゼンで前に出て『よし、いっちょやるか~』と意気込みをいれ、パソコンをパカッと開いたんだ。

俺はそんとき緊張していたのか、事前にパソコンの中身を確認せずに本番に挑んだ。

緊張してたらそこを疎かにしないだろ!と思う老若男女諸君。

これが針ノ純なのだ。

っと、そのほんの少しの確認不足が招いた今回の事件。


画面には男の誰しもが通る道である、アダルトサイトが写し出されていた。


『いや、パソコン開く時って自分しか見れないんじゃない?』


『そうよ、パソコンの中をろくに確認しない男がモニターに接続してるわけないじゃないの』


ノンノン。


そこだけ怠ってなかったのさ。


「しかし、針ノくんの女の趣味を知れて満足だよ」


何言ってんだこのジジイ。

上司だからって調子乗ってんじゃねぇ。


(ギュルルルル)


「針ノくん腹痛かい?」


「はい……ちょっとトイレにいってきます……」


やべぇ。

過去一の腹痛が来てしまった。

俺はまるでウサイン・ボルトのようなストライドと足の回転でトイレに駆け込んだ。


トイレットペーパーよし、便座の汚れよし、けつの角度よし、準備万端だ。


俺は便座に座り、まるで考える人のような態勢で腹痛に挑んだ。

腸の中はぐるぐるしていて痛い。

何か当たったのだろうか。

酒は違うし、昨日食べた刺身も...……

アニサキスか!!


くそ、確認してなかった。

おかんから貰った刺身の中に寄生虫が入ってたのか。

俺を殺す気かよ……


やばい、目の前がだんだん暗くなる………



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



一旦状況を整理しよう。


居酒屋で俺は腹痛でトイレに籠ってたんだよな。

そんであまりの激痛で意識を失ったとこまではわかる。

なんで俺ヨーロッパの街にテレポートしてるんだ?


「いやん、あの人下半身裸だわ」


「ダメよ見ちゃ、ほらいくわよ」


あー周りの目が痛いよ。


あの態勢でテレポートされたもんだから、対応のしようがないのに……

まあ、テレポートしたって言っても信じてくれないだろうけど……


俺はズボンをスッと上げ、そそくさとその場から立ち去る。


俺は状況を整理しつつも、走るなかで街並みに違和感を感じた。

明らかに地球には存在しないだろう、防具屋や武器屋が並んでいた。


俺は興味が湧いてきて、その武器屋に足を運んだ。


扉を開くと、中には明らかに堅気の人ではない屈強な男達が、腰に剣を掛けながら真剣に武器を見極めている。


俺は武器屋のカウンターへと赴き、状況を確認した。


「お、おっちゃん。ここどこだ?」


「ここはどこだって?そりゃタリスに決まってんだろ」


タリス?

地球にはそのような地名はなかった気がする…


となると!?


「ここ異世界かよ!!!!」


針ノ純25歳

うんこして異世界転移しちゃいましたぁ~~


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― 新着の感想 ―
とても斬新な異世界転生小説。最高にファンキーでナウな小説でした。次回作に期待。
腹痛でボルトのストライドは自殺行為。 豪快にメルトダウンします。 おそらく小走りになるはずでは。
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