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ステータス


あれからはや3ヶ月。ルーナはようやくこの世界の事が断片的にだがわかってきた。

まず、わしは恐らくあの青い石に殺されこの世界に生まれ落ちた。それも人間の赤ん坊として。

次に、この世界でのわしの名前はルーナ。そして、あの時覗き込んでいた2人の男女はわしの両親「アリア」と「ウェイン」じゃ。2人の容姿はとても整っており、アリアは黒い艶のある美しい髪にエメラルドの瞳を持った美女、ウェインは銀色に輝く長い髪と澄んだ青空の様な瞳をした優男だ。まだわしは自分の顔を見たことがないから分からぬが、こんな両親をもっているならわしの将来も期待できるというものだ。そんな両親と住んでいるこの街は冒険の街「エレノア」。わし達家族はこのエレノアで黒猫亭という宿屋をしながら暮らしている。

そしてここからが超重要な事じゃが………この世界、魔法使えるらしい。



"冒険者"、"魔法"両親の口からこの単語が出てきたのはルーナが産まれてすぐの事だった。この時点でルーナはここが異世界かつ剣と魔法のファンタジーな世界であることを確信した。その瞬間、混乱が怒りへと変わり殺された恨みで世界を滅ぼしてやろうかとさえ本気で考えていたルーナはその考えを一瞬で捨てた。好奇心が怒りに勝ったのだ。なにせ、前世から憧れていた異世界転生。この事実に気づいたルーナはテンプレ通り高らかに言い放った


「あぶーぶぶ!(ステータスオープン!)」



ブォンッ



【ルーナ】

【年齢】0

【種族】人間

【レベル】1

【職業】なし

【HP】10/10

【MP】10/10

【攻撃力】1

【防御力】1

【俊敏力】1

【スキル】アイテムボックス

【固有スキル】幸運の座敷わらし 神眼

【耐性】呪い

【称号】女神ロゼリアの愛娘



「あぶっ!あぶぶ(おお!ほんとにでた)」




漫画でしか見ない光景だが、確かに半透明なウィンドウが空中に浮かんでいる。そのままステータスを確認してみる。


…なんか、ステータス低くない?普通こういう場合はぶっ飛んだ数値になるんじゃないんか?いや、赤ん坊だから仕方ないのか?でもちょっと残念じゃのう。チートでわしTUEEEEができるかと思ったのに…いや、でもまだスキルが残っておる!スキル欄に目を通すと



「あぶ?(はぁ?)」









スキル欄には「アイテムボックス」、「幸運の座敷わらし」、「神眼」。と、チートの匂いがプンプンする様なラインナップ。しかしルーナが喜んだのもつかの間、一際目立つ【称号】というスキル欄を見つけルーナは背筋が寒くなった。



「あぶぅ…?(女神ロゼリア…?)」


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