運命の日②
扉をくぐった先には、魔法陣とその中心に置かれている鎖で頑丈に封印された箱が置いてあった。
「これは、誘われておるのぉ」
開けてくださいと言わんばかりに置かれているのだ。開けるしか選択肢はあるまい。
開けようと手に取り、気づく。
箱に何か書いてある。
【×××××××××××××××××××××××××××】
「フレルカミノコワタシノコクラエバヨノコカワイイコ《触れる神の子私の子喰らえば世の子可愛い子》」
これはまずい!そう理解した時
パァァァっ
パキッバキバキッバキンッ
魔法陣が光だし、封印していたはずの鎖が飛び散った。
そして…、それは現れた
この世のものとは思えない程綺麗な海を閉じ込めた様な深い深い蒼く光り輝く石の様なナニか。この世にこんなに綺麗な物があったのか。目が離せない。コレが、欲しい。フワフワと石が近づいてくる。これは、危険だ。はやく逃げなければと頭ではガンガンと早鐘が鳴っているのに身体が動かない。もうあと数cmでこちらに届きそ「パキンッ」、2つに割れた?何を…
ドンッグチュグチュッ
「ギャアァァァッ!!痛い!痛いぃぃ!何するんじゃ!!入らん!目が!ア゛ァ゛ア゛!!!!」
いきなり石が目の前で割れたと思ったら突然の激痛。
両眼から耐えられない程の痛みが絶えず続いている。
グチュッグチュッズルンッ
「この怨み忘れんぞ…」
座敷わらしは激痛の中、この舐めた事態を招いた愚か者への呪詛を吐きそしてブラックアウトした。