表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/58

33.見えざる者

誤字脱字ありました教えてください。よろしくお願いします。


教えていただいた方、ありがとうございます。

「エリアボス…?」


「そう。エリアボス。次の街に行く道には最後にボスがいるの。簡単に言えばね。」


 あぁ、エリアだからその場所のボスな訳ね。

 いや知ってたよ? アラサーだから英語ぐらい分かるよ?

 スプリングは1人で少し、凹んだ。



「そのエリアボスは強いんですか?」

 スプリングは気を取り直して、サキさんに聞いた。


「んー。そうだね。攻略するメンバーは大体10人くらいで挑むね。」



「10!? そんなに必要なんですか?」

 私は驚く。



「まぁねー。その相手の能力的にねー。」


「能力? なんですか?」


「ーーーー。ーーーー。」

 サキさんはその能力を教えてくれた。






「あー。それなら大丈夫だと思います。」

 私は頬をぽりぽりと掻く。


「え?」


「さ、行きましょう。そのボスの所へ。」

 私はそう言うとハトムーの古書堂から出て、門へ歩いて行った。






 〜純麗な森〜


「うわ〜、凄い。ここがソシャールまでに行く為の道。」


 私達は"純麗な森"へ来ていた。そこは日中にも関わらず、薄暗くなっていた。しかしその薄暗さが小さな光る虫達を際立たせていた。


「ここが好きな人って結構多いからね。私もここ神秘的で好きだし。」

 サキさんはそう言うと、光る虫に手を伸ばす。



(すご〜い!!)

(凄く綺麗です!!)

 うちの子らも周りを飛び回ってる。光る虫を追いかけてるベリアル。逆にソーマの光に虫が反応してて、それから逃げてる。


 幻想的な場を乱す可愛いうちの子ら。


 うん。悪くない。

 私がそんな事を思っていると、サキさんが



「スプリングー。油断しないでよー。私は本当に役に立たないよー。」

 と言ってきた。



 私はそんな事を言うサキさんに、

「大丈夫。私がいるから。」

 と言って微笑むと前に進んでいく。



「う、うわぁ。カッコいいんですけど。ウチの先輩。」

 サキさんが何かをボソボソと喋っている様だけど、ここはもう街の外。私は周りの警戒を行う為、ベリアル達を偵察に送った。



 こうすれば、相手に先制を取られることは少ないだろ。

 そう思っていると



「スプリング! 右から何か来てる!」

 とサキさんからの声が。


 私は右を警戒する。しかし何か変わった様なことはなかった。私は首を傾ける。


「サキさん、本当に何か来てるの?」

 そう聞くと、



「間違いない! チューのスキル【危機感知】が発動してる!」

 サキさんは捲し立てる様に言う。チューが毛を逆立てている。恐らく本当に危険が来ているんだろうけど…どうしよう、相手がどこに居るか分からない!



 ザッ!



 私の横で何か地面が擦る様な音が鳴る。



 私が振り向くと、一瞬だがギョロっとした目、森の中に溶け込めれる様な濃い緑の色。4本の脚で立ち、こちらを不思議そうな顔で見つめている姿があった。



「カメレオン!!」

 私はすぐに【影魔術】を発動させ、カメレオンを倒そうとするが、逃げられてしまう。



「サキさん! その場にいてください!」

 私はサキさんの近くまで行き、【影魔術】でサキさんの周りを影でドーム状に覆う。



 私はアイツからの攻撃はどうにかなる…けどサキさんは避ける様なスキルとか持ってなさそうだから、私が守ってあげないと!!



 私はすぐに反応できる様に影のドームを背に、周りを見渡す。



 どうしよう、本当にどこに居るか全く分からない。

 私はそんな事を思っていると、


「スプリングー。何も居なかったよー。あれ? どうしたの?」

 とベリアルが戻ってくる。


「ベリアル、敵だよ! 相手の姿が見えないの!」

 私がベリアルにそう伝える。ベリアルは一瞬驚いた表情を見せるが、周りを見て思いついたかの様に手を叩くと、



「俺に任せて!」

 と胸を叩き、私たちの真上へ飛んでいった。私達から30メートルは離れただろうか。そこでベリアルが止まる。



 そして



(【闇魔術】闇の雨)


 そうベリアルが呟くと言葉通り、辺りに黒い雨が降る。それは私達を避ける様に降り、木々を黒く染める。一面は黒く染まり、私達の周りだけが世界が変わったかの様だった。



 私をその中で目を凝らす。

「…いた!!」

 私は【影魔術】で、カメレオンの頭と胴を分かれさせた。




 〈経験値が上昇しました〉

 〈スプリングのレベルが上昇しました。5ステータスポイントを獲得しました〉

 〈ベリアルのレベルが上昇しました。5ステータスポイントを獲得しました〉



 戦闘が終わり、私はサキさんを守っている影のドームを解除した。


 ふぅ。さて、

 私はステータスを開いた。




 名前: スプリング

 種族: 人間(炎に認められし者)

 レベル: 6

 職業:幻術師

 体力: 10

 SP:600 (+500)


 ステータス:

 力: 0 防御: 0 敏捷: 5 魔力: 265(+150)

 幸運: 5


 状態: 普通


 スキル

 【魔力制御】Lv3

 【影魔術】Lv3

 【光魔術】Lv1

 【鑑定】Lv2

 【浮遊】Lv1


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前: ベリアル

 種族: インプ

 レベル: 8

 体力: 50

 SP:100


 ステータス:

 力: 35 防御: 0 敏捷: 10 魔力: 50 幸運: 0


 状態: 普通


 親交度:50


 スキル

 【魔力制御】Lv1 

 【闇魔術】Lv2 up

 【いたずら】Lv2 up



 おー、いいね。私はいつも通り魔力にステータスポイントを全振りした。ベリアルのステータスポイントは力に振ってっと。


 ついに! ベリアルの【闇魔術】が上がりました! 今までベリアルを見守ってきた私からすると感慨深いですよ。さすがベリアル! 私の最初のパートナー!!



 私がそんな事を思っていると、ベリアルが下へと降りてきていた。

少しでも面白いと思ったら『ブックマーク』『評価』『感想』よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ