表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/58

31. Koruseitラボ2

誤字脱字ありました教えてくださいm(_ _)m

 そこは長机が数個置いてあり、会議室の様になっている部屋だった。そこには男女合わせて9人もの人がいた。


「で? 先輩方? なんでこんな暴挙に出たんですか?」

 と佐々木が椅子から立ち上がり、尋ねる。



「いやー、そりゃあ、なぁ?」


「あぁ、皆んな意見は一致だったろ?」


「「「「「「もちろん。」」」」」」



「だから、理由を聞いてるんですよ!」



 代表して阿部寛が、立ち上がり言った。

「このまま何も進まないゲームなんて、終わってる様なもんなんだよ!それならもう終らせちまった方がマシだね!!」

 他の7人も同様だと言わんばかりに首を縦に振る。



「だからと言って、あんな事を自分に言わせないでください!!」

 佐々木は机に手を叩きつける。


 すると1人の男が言う。

「翔平、昔から言ってんだろ? 常識に囚われんな。"楽しいは予想外な事"、だ。」

 男はニヤリと笑うと椅子から立ち上がり、眼鏡を頭の上に乗せる。見た目は若く、大学生の様な風貌。しかしその人から出る雰囲気は大企業の社長の様な振る舞いだ。そんな彼は部屋から出て行く。



結城ゆうきさん…。」

 その男の名は結城ゆうき 誠也せいや 。Koruseit world onlineの開発者達をまとめるリーダーである。








 〜Koruseit world online 始まりの街〜



 か、神の尖兵?

「何の手がかりもないのにどうやって探すって言うのよ…!」


「ていうか……このゲームできなくなったらベリアルとかソーマに会えないじゃん!!」

 私は神の尖兵をぶっ倒す事を心の中で誓うと、近くにいたサキさんが話しかけてきた。



「ど、どどどうする!? 大変だよ! ゲームできなくなっちゃうよ!!」

 とカミカミ大動揺のサキさん。



「ま、まず一回落ち着いて…。」


「う、うん。」

 サキさんは深呼吸する。

 ベリアル達は何があったのか理解しているようだ。最初は私の様に動揺していたが、サキさんを見て逆に落ち着いたようである。



「まず、情報を集めよう。サキさんはお店で情報を集めて。私は知ってそうな所に行って聞いてくるから。」

 私はそう言うと、走り出す。


「わ、分かった!!スプリング気をつけてね!!」

 手を振ってくるサキさんに手を挙げ、答える。


「か、かっこい…。」

 後ろで変な声がするが、無視して私は急いだ。




 〜始まりの街 路地裏〜


「カァーッ!カァーッ!カァーッ!」


 バンッ


「ソフィアさん!!」



「ぶっ!! アンタ…もう少し扉はゆっくり開けるって親から教わんなかったのかい!!」

 と紅茶を飲んでいた所に思いっきり扉を開けてしまったらしい。でも今はそれどころじゃない!!



「ソフィアさんに聞きたい事があるんです!!」



「悪いが、魔術の同時発動は自分で練習しな。」

 ソフィアさんは紅茶を飲みながら言う。



「"神の尖兵"って知ってますか?」

 私はロザンからさっき聞いた尖兵について聞いた。何も分からない今、少しでも情報が欲しかった私は単語のみ聞いた。



「それを何処で聞いた…。」

 今までにないくらい怖い顔で私に尋ねてくる。



「え、えっと、」



「…まぁ、アンタにはいいか。」

 ソフィアさんはそう言うと椅子に深く腰掛ける。数秒静かな時が流れる。ソフィアさんがようやく口を開く。


「神の尖兵。具体的には氷神の下僕の事だね。」


「下僕?」


「あぁ。今その話題で国中のあちこちで騒ぎが起きてるって話だ。私の所にも連絡が来た。」

 ソフィアさんの方にカラスが止まる。カラスは何か紙を咥えている。ソフィアさんはその紙を受け取り、開いて読み上げた。



 ソフィア・アーネット様

 今、国中で起こっている出来事は知っているでしょうか。『神の尖兵』の攻撃により、炎のベールが薄くなってきています。どうかお力添えをお願いします。

 マクルド国王 ソラン・グラフィル・マクルド



「…なんで国王から連絡が来てるんですか!!」



「ん?言ってなかったかい?私は元"宮廷魔術師"だよ。」

 とソフィアさんは平然と言った。

 きゅ、宮廷魔術師!?こんなおばあちゃんが!?私がそう思っているとソフィアさんは頭を殴ってくる。


「な、なんで!?」

 私は叩かれた頭を抑えながら言う。


「アンタは顔に出すぎなんだよ!!」

 と怒鳴られた。そんなに私の顔って分かりやすいですか…。まぁ、そんな事よりも


「神の尖兵は何処に居るか分かっているんですか?」

 私は聞く。


「……倒す気かい?」

 ソフィアさんは真剣な表情で私に問う。


「はい。倒さなければこの国、いや! 世界ゲームは終わりです!」

 もう、私はこの世界ゲームにハマったんだよ! これがなくなるなんて想像できない!!



「…そこまで意思が固いなら、分かったよ。教える。」

 ソフィアさんは諦めたかのように溜息を吐いた。


「やった!」


「ただし!! 私が居場所を知っているのは1体だけさね。」


「それでもありがたいです!!」

 私はそう言うとソフィアさんの真正面の椅子に座った。



「この国の国王からの情報によると…。古の王都ソシャールの近くで黒い霧のような物が発生し、近くの生命体を苦しめてるらしい…。」

 ソフィアさんはそう言った。

少しでも面白いと思ったら『ブックマーク』『評価』『感想』よろしくお願いします。


この話の続きからは、まだ執筆途中です。申し訳ないのですが、私用により更新は不定期になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ