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25.お手伝い

今日も早めの更新です!

「あれ? 掲示板とか見てない? あともう少しでイベントが開催されるらしいのよ。だからレベル上げとか頑張ってるのかと思ったんだけど。」

 サキさんは足を組み、頬杖をしながら話す。



「イベント…いつあるか分かりますか?」



「来月とは言われてるけど、正確には分からないの。恐らく大人でも参加しやすい様に、休日にはすると思うんだけど…。」



 来月、あと2週間ぐらいか。それまでにもっと強くなっておかないと!! 私は気合いを入れ直す。問題なのは…仕事だけど…休み取れるかなぁ。私は自然と溜息を吐く。それを見たサキさんが何かを察したかの様に話しかける。



「それにしても、スプリング凄い変わったね。」



「え、何がですか?」



「その装備。前まで腰に収まってる本しかなかったじゃない。それなのに今になっては頭に花なんかつけちゃって。」

 サキさんは何故だか分からないが、恍惚の表情を浮かべている。


「あー、なんか成り行きで。」

 私は苦笑いしながら答える。



「ふーん。何かのユニーククエスト関係だったりして!」

 サキさんは私を指差し、言う。



「なーんて「そそそそそんな訳ないでしょう!!」

 私はあまりのサキさんの正確な質問に動揺を隠せなかった。



 …。



 お、終わった。これからこの話は皆んなに広まって、私の自由なゲーム生活は終わりを迎えるんだ。そう思っていると、



「あー…安心してよ。言いふらさないからさ。そんな絶望したような顔しないでよ。」

 とサキさんは私の頭を撫でる。



 サ、サキさん!! なんて良い人なんだ!!

 私は思わず、サキさんの胸にダイブする。



「お、おふ。」


 サキさんから変な声が聞こえたが、私は気にせず抱きつく。


(あー!俺もー!)

(僕もー!)

 2人も私に続いてサキさんに抱きつく。



「も、もうダメ。」

 サキさんが倒れる。



「サ、サキさん!?」

 サキさんの顔を何処か笑っている様に見えた。まさか倒れるとは…迷惑をかけてしまった。私は多めにお金を払って店から出た。



「ベリアル、ソーマ。ああいう事はこれから控えようね。迷惑かけちゃったから。」


((わかったー。))

 2人ともシュンとしてしまった。


 今日はソーマの歓迎会が終わったところで、セーブをしてゲームを終えた。






 翌日、夜。



「よし!」

 仕事が終わり、速攻で家に帰ってきた私はお風呂から上がり、眠い目を擦りながらベッドに横たわる。そしてヘッドギアを付ける。



「よし!今日も頑張るぞ!!」

 と街の中で意気込む。


(今日はどこに行くの?)

 とベリアルが言う。



 うーん。どこに行こうか…。やる事…。

 あ! そうだ!



「あそこに行こう!」

 私は体力、敏捷が無いなりに速く走った。




「お! 嬢ちゃんじゃねーか! 俺に何の用だ?」

 元気潑溂と叫ぶこのおじさんは、初依頼のどぶさらいをした時にお世話になったジョンさんだ。



「何かお手伝い出来る事があればと思ってきました!」

 ここら一帯の代表みたいな者をしているって言ってたから、何かあったらこの人に来てるんじゃと思い此処に来てみたけど…。



「んー…あー…。まぁ、あるにはあるが…。」

 ジョンさんは頭を掻きながら、歯切れ悪く言う。



「なんでもやりますよ!!」



「んー、でも嬢ちゃんにやって貰うってのはなぁ。」

 中々渋ってくるな。そんなに頼みづらい事なのだろうか。



「とりあえず私に言ってみてくださいよ!」

 私がそう言うと、



 ジョンさんは大きな溜息を吐いた。

「分かった。俺達が最近困ってる事は"泥棒"だ。」



「泥棒? 捕まえればいいんですよね?」



「まぁ、そうなんだが…ただの泥棒じゃねーんだ。」



「ただの泥棒じゃない?」



「あぁ…。そいつらは『炎に認めらし子』の泥棒なんだ。」


 なるほど。ジョンさんが言いにくかった理由はこれか。私と同じ『炎に認めらし子』だったから私だと同情して捕まえられないとでも思ったのだろう。



「ジョンさん! 安心してください! 私がその泥棒を捕まえて見せますよ!」

 私は大きな声で叫ぶ。



「しかも…あぁ、いや!嬢ちゃん…!よろしく頼む。」

 ジョンさんは私に頭を下げる。



「任せてください!」

 私はドンと胸を叩いた。



 私はジョンさんの家から出て、辺りを探索していた。何か手がかり的なのないかなぁ。



(スプリングーどうするのー?)

 ベリアルが私の頭に乗りながら聞いてくる。



「うーん。どうしようか…。」

 私が悩んでいると



(僕、本で見たことあるよ!)

 ソーマが何かを思いついた様に言う。



「ん?何をするの?」



(それはね〜…)





「私は下着を盗まれたの。」

「私の所も下着を。」

「私の大事な勝負下着が盗まれたの…あれがないと私…!!」



 私達は周辺の聞き取り調査をした。確かに警察とか探偵とかこういう事するかも。

 まぁ、聞き取り調査で分かった事は



「皆んな下着を取られてる…。」


 ジョンさんが頼みづらかった理由はこれかぁ!!

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