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1ー12 帝国出陣

週一投稿頑張ります。

また、1ー6を改訂し、コーシの性格を矯正しました。違和感を感じた方は是非ご覧になってください。お手数をお掛けします。


ーーピッグとサルたちの交渉決裂から3ヶ月後の大英帝国


 「大英帝国の諸君。我らが偉大なる意思に基づき進軍を開始する。皆のもの力を見せよ。」

《うおぉぉーーーーーーーーー!!!》

《見せてやれー!帝国の力を》

 大英帝国の王であるコーシの言葉に帝国民が歓声をあげ、出撃していく軍にエール等を浴びせている。

 「帝国民は皆戦争に飢えていたのかな。」

 「そうですね。志願兵も予想の五倍もやって来て選考が大変でしたね。」

 「全く。いいことなのか。悪いことなのか。」

 自国民の様子に若干引き気味の王の様子に王妃も同感なのか、すこしひきつった顔をしている。

彼らの本当の目的を達成するためにも無駄な死を避ける必要があるので、軍部が力をいれて志願兵は選ばれている。よって、普段街に迷い混んだり自ら襲いかかってくるクリーチャを相手にして稼いでいる自衛戦民といわれる人たちがほとんどだ。彼らはクリーチャの危険度を表すノーマル/デミ/デンジャ/ハザード/クライシスの5段階の内デンジャ以下なら数人がかりで対処できるほどだ。尚デンジャクラスのクリーチャは一体で小さな町を壊滅できるような強さを持っている。危険度のクライシスにいたっては、この世界を統べる帝王たちがまだ現世にいた頃に存在したといわれるもので、いるかどうかは怪しいものである。もっとも、いては困るものなのだが…。

 といった具合でなかなか手練れ揃いなのである。数も志願兵が10万人、軍からは普通兵が5万人、属性に優れている人たちが集まった優兵隊が1万人。そして、王並びに王妃に連なる近衛隊や最優秀部隊5000人の計16.5万人の大部隊だ。

 「さぁ、まずはこの4国から始めよう。」








ーー二日後 ロベリスタ王国と大英帝国国境


 軍事力では大英帝国に全く敵わないロベリスタ王国は隣国のユグ王国の援軍を迎え入れ総勢5万で大英帝国軍を待ち構えていた。


 「全く、わしがまだ戦争なんてものに参加する必要があるなんて、いやな世の中じゃな。」

 「そんな笑顔でいっても説得力はないぞ。」

 白髪が混じった長い髪を後ろで束ねて刀を腰に2本携えた50代後半の男と、緑色の髪と目をもち、すこし厳しそうに見えるつり目でありながら、温かい雰囲気を醸し出す女がロベリスタ王国の軍の最前線で話している。

 この男こそ、唯一といっていいほど強者と呼ばれるロベリスタ人であるアルバート·ソウであり、隣の女性はソウの相棒であり、伴侶とも言えるユナである。

 この2人は10年前までは現役の軍人として暴れまわっていたこともあって、他国の上層部には知る人ぞ知る大物である。

 強者と言われながらも最前線にいるのは、指揮を執るのが面倒だという彼の性格もあるが、戦うことが好きだと言う戦闘狂な一面もあるだろう。

 

 そんな話を2人がしていると、開けた地平線から沢山の人影が見えてきた。

 「敵の数は約3万というところか。なめられているものだな。まぁ、何人だろうがわしが切ってやる。」

 まだ、人がいるということしかわからないような距離なのに瞬時に人数を把握した彼はそれをユナに伝える。

 「皆さん、敵の数は3万。おそるるに足りません。我らがロベリスタの豊潤を守るためユグ王国の皆さんと彼らを向かい打ちましょう。」

 《我らが豊潤と友好のために!!》

 ユナが味方の頭の中に直接語りかけると、兵達は雄叫びをあげ士気を高めた。

 「さぁ、お手並み拝見じゃ。」

 ソウは言葉と共に刀を抜いたのだった。

 

さあ、戦争が始まります。物語もやっと動き出します!

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