クラス替え
本作品は素人が投稿している恋愛小説です。
なるべく頑張って執筆致しますので温かい目で見守りください。
更新不定期です、ご了承お願い致します。
あの時、君に恋をした。
日に焼けて真っ黒な肌に、白い歯が目立つ元気な笑顔。そして高いその背に。
僕は恋をしたんだ。
今日は学年が上がってクラス替え。仲のいい奴らが同じクラスで良かった。中学生活最後も楽しめそうだ。
このまま何事もなく卒業して、高校生になって、社会人になって、、
社会人になったら、こいつらとどんだけ遊べるんだろうな。何して遊ぶんだ?酒飲むのか?楽しそうだな。
こんな時間がずっと続けばいいのにな。
「おい、拓海!!お前もトランプしようぜ!!」
「駿、トランプやってるのバレたら取り上げられるぞ。」
「そんなのにいちいちビビってたら楽しめるもんも楽しめないだろうが!人生一度きりなんだから今を楽しもうぜ!」
「まったく駿らしい、、じゃあやるか。」
「よっしゃー、さすが拓海!怒られるときは一緒だぜ!」
「お前絶対そのために呼んだだろ。」
「細かいことは気にするなって!ほら、やんぞ!」
こんな感じでいつも楽しくやっている。
駿とは小学校から同じで一番仲が良い。
今を楽しむが口癖の駿と長くいるせいか、何かを選択する時は必ず楽しい方を選んでしまう。
今回で言えば、怒られるリスクはあるがみんなでトランプをするのは楽しい。卒業したら会えなくなるし今のうちに楽しいことをしておこう。という考えになってしまうわけだ。
その後ばれてこっぴどく怒られたのは、まぁそれも良い思い出ということで、、
「はーー、あんなに怒られると思わなかったわ。たかがトランプだぜ!?萎えるわ。なんか良いことねえかな!?」
「まぁ、しょうがないだろ。俺らが悪いんだし。良いことかー。例えば?」
「そりゃ、新しいゲーム機買ってもらえるとかさ。色々あんだろ!!あー、でも1番欲しいのは彼女かもな。」
「お前はまたそうやって、、懲りないやつだなぁ。」
「男ならみんな彼女は欲しいだろ!!お前だって欲しいだろ?拓海。」
「まぁ、欲しいけど物じゃないし。それに今は好きな人が居ないから彼女を作れない。」
「拓海は本当に真面目だよな〜」
「駿がチャラいだけだよ。」
彼女か、出来たことないな。そういえば中学入って好きな人って俺いたことあったっけ。
「お前もさ、いい加減彼女作ってみろって!どんな子がタイプなの?」
「俺より背が小さくて、優しくて、女の子って感じの子が良い。」
「お前身長小さいもんな。165cmだっけ?ドンマイ!」
「うるさい、調子乗るなよ。185cmもあるからって。」
中学に入って成長期はあった。だが、止まった。早くして止まった。まだ伸びると信じている。同じ身長だった駿はぐんぐん伸びていった。いつのまにかこんなにデカくなりやがって、モテるし羨ましい限りだ。
「まぁ、お前より背の小さい女子はゴロゴロいるからさ!安心しろって!」
「フォローありがとう。まぁ、いつか作るよ。じゃ、また明日。」
「おう!また明日な!」