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ボス猿登場

こんにちは!トールです!

ただいま絶賛ピンチ中です!


俺とタウロ君は二人で仮にトトの森へ狩りに来ていたんですけど、

まさかの、この浅い領域にボスモンスターが登場してくれちゃいました。


あれだね。


村クエストの卵運びクエストでティガうんちゃらさんとか

リオなんちゃらさんが出てくるパターンかな!

これは


絶 望 的 ☆


「とととと、トール、どーd-d-d-どーする?」

ああ、流石のタウロ君もうろたえてるよ。

そりゃそうだ。なんたって、目の前にいるアーマーコングっていうやつは、

全長6メートル。横幅3メートル。体重約4トンっていう

トラックサイズのやばいやつだからね!


普段はトトの森の深層でお供のキラーコングってのと

森の治安維持活動をしている大人しいモンスターのはずなんだけど、

今日はなぜかボスだけがこの浅層にご登場なさっています。


「えーと、逃げる?」

「おい、こいつの走った時の最高速度忘れたのか?」


ええ、そうなんです。

メインはゴリラっぽい体なんだけれど、

部分的に鎧のように発達した外殻を持っているのが特徴のモンスターで、

見た目には重量級で、愚鈍な動きしかできないような感じなのです。


しかし!その外殻は見た目と違ってすこぶる軽く、

また、本体が元々持っている暴力的なまでの筋肉を動かすことによって、

その動きは時速120キロに優に達すると言われているのです。


ついでに、外殻を前面に押し出し、道なき道もブルドーザーしてくるので、

ジグザグ走行をしても距離の無駄っていう、いらない強み付き。


ええ、

なので、ますます


絶 体 絶 命 ☆


なのですよね。


なーんて、現実逃避していたら、さっきまで目の前にいたアーマーコングがいない。

あれ?とあたりを見回しても見当たりません。


ふと感じる死の匂い。


俺は本能的に、タウロ君を掴みながら後ろに飛び跳ねると、

ほぼ同時に、今まで俺たちが立っていた場所にアーマーコングが降ってきました。

ものすごい衝撃音と砂塵がおこり、俺は一瞬の間スタンしてしまいました。


煙が晴れ、

奴のシルエットが徐々に現れます。


わざわざ目線の合うその時まで待っていたのでしょうか。

『嬲り殺してやるぜ』

というような嗜虐的な視線をこちらに向け、心なしか笑っているようにも見えます。


と、

一瞬の突風が吹いたように感じたのは気のせいではないのでしょう。


周りの景色が高速で過ぎ去っていく。


体が痛い。

そうか、殴られたのか。

そう気づくまでタイムラグがありました。


気づいたところで、意識が飛びそうになります。



ああ、転生させた神様よ。

俺の次の生涯は今ここで尽きるようですよ。

折角転生させてもらったけど、あんまり天寿を全うできなかったみたいです。

ごめんね。神様。

そしてありがとう。





【あきらめたらそこで試合終了じゃよ?】

唐突にそんな声が聞こえた。


今日はあと1話更新します。

ハンマー出したいのです!

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