表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

大斗の童話 「黒い鳥」

作者: モコたん

「黒い鳥」


一人ボッチの鳥が池に自分の姿を映して泣いている。


すると・・・


池の女神様が出てきて尋ねます。

「どうして泣いているのです?」


一人ボッチの鳥は、泣きながら答えます。


「皆が、僕を汚いっていじめるの・・・

皆が、僕を馬鹿だっていじめるの・・・・

皆が、僕のこと弱虫だっていじめるの・・・

だから・・・死んでしまいたいの・・・」


っと、ポロリと涙を流しました。


池の女神様が言います。

「お前は、どれほど泣きましたか?」


一人ボッチの鳥は、泣きながら答えます。

「数えられないぐらい泣きました」


池の女神様が静かに言いました。

「では、綺麗で、賢く強くなるように、お前が流した涙の数と同じだけ頑張ってみなさい」

「それでも何も良くならないなら、私が誰からもいじめられない魔法をかけてあげましょう」


一人ボッチの鳥は、とても喜びました。


それから、毎日羽を磨き、頭が良くなるように努力して、体も鍛えました。


毎日辛く厳しい訓練をして、もうやめたいと思った日を何度も何度も諦めることなく、乗り越えました。


女神様の言った。


流した涙と同じだけ頑張ってるか自分の心に聞いた時、返事はいつも、



『僕はもっと、もっと、泣いたという答えしかなかったからです』


それから・・・

黒い鳥は、賢く、濡れ羽色の美し羽を纏い、大きく立派な鳥になりました。


そして・・・ある日


気が付きました。


どんなに賢くても、どんなに美しい黒い羽をもっていても、体が大きくても、全てのものには好かれないのだと言うことに気がついたのです。


でも・・・もう彼をいじめる者はいなくなりました。


黒い鳥は、夕日に向かって、「カァーカァー」と大きく鳴きました。



おしまい♪



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ