レオが死んだ日
レオが死んだ日
まだ暑さが残る 9月のあの日
レオが死んだ
悲しみと
申し訳なさと
少しの安堵と
どうしよう
というきもちが
入り交じり
泣くこともできなかった
泣いてやることもできなかった
ぼくのレオ
目を開けたまま死んでいった
辛い苦しみの中死んでいった
その苦しみを痛みを取ってやれなかった
治らないものは治らない
つぎ込むお金もない
家族なのに
レオは家族なのに
ぼくのレオ
生きているときは気づかなかった
あまりにも君が大切だったということを
生きているときは気づかなかった
君がいなきゃ世界がないこと
ぼくの中にレオがいる
独りのぼくをなぐさめる
ぼくの中にレオがいる
毎日、毎日 哀しいけど
ぼくの中にレオがいるから
少しはがんばれる
ぼくの中にレオがいてくれるから
少しはがんばれるようにしないと
いけない
レオが死んだ日
いつもの水色の空だった
レオが死んだ日
いつものタオルに巻いてやった
君の目も
君の耳も
君の鼻も
君の舌も
君の息づかいも
君の背骨も
君の細い足も
君の長い尾も
君の鳴き声も
足音も
全部
ぼくの中に
生きている




