第04話 神意
「分かった」
ハインツはセレスティアの神宝珠に対して『アーシア人の言語』で返答した。
それは、これまでのハインツには出来なかった事だ。
まるで『この世界に招かれた時に言語に不自由しなかった』ように、セレスティアから流し込まれた記憶と想いを刻まれたハインツは、彼女が覚えたアーシア人の言語を解するようになった。
ハインツはセレスティアに対して主導権を握り続けるため、さらに『マナを介した祈りによる伝達』のみで言葉を発さずに意思を返す。
『お互い充分に話し合う時間が必要だ。だがそれは今ではない。一旦ベイル王国まで連れて行っても良いか?』
謎の言語を発してから動きが止まったハインツに対し、3つの鋭い視線が背中から突き刺さった。
ハインツは彼ら3人の大騎士団長を目線で制し、問題ないと言外に伝えた。
疑いの眼差しは消えないが、宰相であるハインツには『最初から説明しない』という選択肢がある。宰相の意識が正常であり、かつ自己判断に基づいて言わないのだとすれば、彼ら騎士が強制する事は出来ない。
『そうだね。私は招かれようかな』
『そうか』
神宝珠のセレスティアが、ハインツのみに意思を返してくる。
ひとまず彼女の同意が得られたハインツは、小さな神宝珠を手に取ると袋に入れて懐の内ポケットにしまい込んだ。
セレスティアが発した『私は』の意味は、流し込まれた記憶に存在したエリザ・バリエは現時点では招かれないと言う事なのだろう。それに、おそらく他にも居るであろう神々も。
だが安易に連れて行って良いとは限らない。
セレスティアの記憶にあったエリザ・バリエは、魔族アルミラに生き残っていたアーシア人ごと殺されるほどに存在自体を憎まれている。
それでも第六神宝珠ハザノスを獣人帝国から奪う事に関しては、ハインツは自身の計画に必須の条件であると即断した。
セレスティア・ハザノスとエリザ・バリエがこれまでにどのような組織を作り、現在どれだけの協力者が居るのかは全く分からない。
ハインツがセレスティアに刻まれたのは、彼女が生前に妖精種と戦うに至った経緯、戦後に殺された状況、背景の独自調査結果、エリザ・バリエとの出会い、東進したアルミラを避けて大陸を南下した経緯までだ。
だがそれらの記憶が、少なくともセレスティア本人の主観では嘘偽りのない事実だという事は分かる。
彼女から植え付けられた光景はあまりにも色鮮やかで、折々に受けたセレスティアの感銘は新鮮で手を伸ばせば触れられそうなに程に鮮烈な記憶だった。
『全部を受け止め切れたんだね。嬉しいよ』
ハインツがセレスティアから脳裏あるいは魂に刻まれた記憶によれば、治癒師祈祷系はマナを介した情報伝達が可能らしい。
そして治癒師祈祷系は、これによって神宝珠に祈りを捧げているとの事であった。その力が強ければ、より正確に意思や想いを伝える事が出来る。
そして大祝福3の治癒師祈祷系同士ならば、ハインツとセレスティアが行っているレベルの相互伝達が可能だ。
『……情報を受け取る側が、送信者より能力が低いと一体どうなるんだ』
『流す程度にも依るけど、受け止めきれなくて記憶障害になるかな』
ハインツは、自分がこの世界に招かれた際の事象を概ね理解した。
Ep09-04
基本ソロだったハインツが、ジャポーンで一番パーティを組んだ女が居る。
金と銀を混ぜたような薄いブロンドの髪の毛、まるでルビーのように赤い瞳、すらっとした体型。そしてハインツと同じくハイジーンで、魔導師としての実力は恩人のリカラさんよりずっと上だった。
彼女は祝福を上げやすい魔導師攻撃系だったが、祝福上げは適当に手を抜いて大体ハインツと同じくらいのペースで上げていた。だから二人はよくパーティを組んだ。
『ところで、マナを操る魔導師系の力に優れた古代人たちは、アルテナを模して創られたそうだな?』
『アーシア人の伝承に依ればね』
ハインツはメルネスらを待たせたまま、自らの思考を一気に加速させた。
ハインツとパーティを組んでいた彼女は魔導師だったが、古代人が指先にスキルを刻まず自在にマナを操れたと言う事であれば、彼女にマナを介した情報伝達が出来ても不思議ではない。
そして魔導師が扱う転移スキルであれば彼女にとっては本職なので、治癒師の技能を扱うよりもずっと上手く扱えただろう。
別世界に転移させるなどスケールが大きすぎるが、大根を買うとおまけで蘇生薬を付けられるくらいマナに満ち溢れていたジャポーンで、大祝福4くらいの力を持った冒険者がそれを再現できないかと問われれば、出来ないとは言い切れない。
もしも転移させる術者が冒険者ではなく力を持った管理神であれば…………
「目的は果たした。全員撤退する」
「撤収開始だ」
メルネスが表情を消して命じ、ケルナーとカーライルが反転してメルネスと共に復路を走り始めた。
ハインツは彼らの背中を単調に追いかけながら思考を続けた。
セレスティアの記憶にあったアーシア人とハインツの記憶にあるジャポーンの神々とは、外見的特徴が酷似している。アーシア人がアルテナを模されたと言うのは、おそらく本当の事なのだろう。
ハインツと居る時の彼女の耳は長くなかったが、マナで顕現するのであれば自在に姿を変えられるだろうし、肉体があるのだとしてもオリビアですら使える幻覚スキルを彼女が使えないはずもない。
(神々が俺たちに示した転生条件は、『生前の力を引き継ぎ、さらに新たな力を得て強く生まれ変われる。そして神々の世界へと招かれ、これからは世界を正しく導いて行く』だったか)
新たな力とは、古代人の様な指先に刻んだスキルを介しないマナの操作などだろうか。と、ハインツは考えた。
なにしろ「新たな」との言い方であるから、ハインツが従来持っていた『治癒師祈祷系祝福95』という力の強化ではないだろう。
もしかすると、こちらの世界の神魔のように『カルマ保有量に基づく使用可能な総エネルギーの爆発的増加』なども加わるのかも知れない。
(俺はあいつに聞いた事がある。あいつは……アテルナは何と言っていた?)
そう、彼女は『アルテナ』ではなく『アテルナ』と名乗っていた。
アテルナ……あてるな……当てるな。
正体を当てるな。真実を当てるな。真名を当てるな。
偽名を名乗るのだとしても、どこかのO型思考の誰かのように本当に酷いネーミングセンスだ。道理でハインツと気が合うはずである。
『ハインツは、転生についてどう思う?』
『嫌だな』
『どうして?』
『転生によって新たな世界を導く事は、俺のやりたい事ではないからだ』
『神に近づけるよ?』
『近づいてどうする?』
『……新しい視点で物事を見られるようになるかも?』
『却下』
『えー、酷いな。ハインツなら分かってくれると思ったんだけど』
『やりたい事をやって生きるのが一番だ。神もそう願っているだろうさ』
『適当に代弁しないでよ』
『とは言っても、神の気持ちなんて理解できないさ』
『案外分かるんじゃないかな?相手の立場に立って考えてみて』
『無茶を言うな。むしろ神が俺の気持ちを考えろ』
ハインツの記憶にあるアテルナは、ハインツに対して「神に近づけるよ?」と明言していた。スキルを用いないマナの操作方法を身に付ける事が出来れば、確かに彼女の言う神に近づけるのだろう。
その後に言った「新しい視点で物事を見られるようになるかも?」は、断言ではなかった。彼女は確信した事は明言しているが、確証のない事は明言していない。
転生を希望しないハインツは、自称アテルナに対して「神が俺の気持ちを考えろ」と言った。
ハインツが元居た世界で神々が強き冒険者達に転生を求める中、ハインツの暮らすエリアを管理しているアルテナだけは、なぜか最後まで転生の強制を渋っていた。
そしてハインツが神々の転生を拒んで意識が真っ白に染まる中、金と銀を混ぜたような髪の女が現れて何かを呟いていたのがジャポーンでの最後の記憶だ。
ハインツがこの世界に居る理由について、どうやらハインツには全く原因が無いわけでも無いらしい。
(……それは良い。確かに俺は転生したくなかった。それにこの件については、安易な判断を避けるべきだ)
ハインツとアテルナの関係は極めて良好だった。
少なくともハインツはそう思っている。
二人だけで良くパーティを組んだ。二人でやるのが最も効率的だった。どこからも邪魔が入らない。ペースがまったく乱されない。一切のストレスが無い。まるで箱庭のような…………。
ハインツには、アテルナから悪意に基づく行為をされる理由は思いつかなかった。
だがセレスティア・ハザノスとエリザ・バリエのように、お互いの存在の差違から来る意思疎通の齟齬ならばあるかもしれない。
あるいはこの状況が、ハインツに対しての「手伝って欲しい」という事なのだとしても構わない。
他の者ならばおかしいと思うかも知れないが、『NPCのハインツさん』にとっては冒険者サポートこそが自らの選択した道であり、「冒険者がパーティ仲間を手伝う」のも許容範囲内だ。ましてアテルナはパーティ編成回数が最多の仲間である。
無論先にハインツから同意を取れとは思うが、神々の強制転生時にはそのような悠長なことを言っている状況ではなかった。
例えるならば緊急手術をしなければ患者が死ぬ状況で、しかも患者が意識不明で、家族が病院に到着していない場合であろうか。
確かにハインツは、強制転生のために神々に殺される寸前であった。
(…………あいつ、下手すると俺の命の恩人なんじゃね?)
アテルナ…………もう面倒なのでアルテナと呼ぶ事にしたハインツは、彼女がハインツに連絡を取れない理由についても想像した。
ハインツの住んでいたエリアを管理していた神はアルテナだが、ジャポーン全体を管理していたのはオレリアという神だった。そして他国にはオレリアと同格のガーケル、シルヴァ、マフェリアなどの上位神も居た。
ハインツの転生を妨害したアルテナは、それらの全体意思に反している。
(いかに俺がハイジーンとは言え、自分の管理エリアの冒険者一人如きの転生で上位神から罰を受けたりは…………)
ちなみにハインツの記憶に依れば、セレスティアの記憶とは真逆で瘴気が乏しく、魔物が殆どおらず、こちらの神魔や転生竜のようなものが存在せず、祝福の上げ難かったあちらの世界において、大祝福3の治癒師祈祷系はハインツ以外に一人も居なかった。
しかも珍しい転職系で、大祝福自体の突破回数は「探索者時代の2回」と「治癒師時代の3回」を足して合計5回だ。
ハインツは転生者集めをしていた神々にとって、限定1個の超レア種である。もしも人材の収集に興味があるのであれば、これを逃したりはしないのでは無いだろうか。
なにしろ強き冒険者を狩り尽くすかのように容赦なく転生させていた神々である。
(…………まさかなぁ)
ジャポーンでは、大祝福2以上の強き冒険者たちが転生を求められていた。
ちなみに最上位の冒険者は大祝福3台で、ハインツと同程度の祝福数が自他共に認めるハイジーンである。
仮に『神々が、新たな神の素体を転生者に求める』のだとして、アルテナが大祝福4程度の魔導師だと仮定した場合、ジャポーンでアルテナのような神を新たに供給する事は不可能だ。
だが転生によって素体自体を作り替えて新たな力を与える際に、同時に力自体の引き上げも大祝福1つ分ほど出来るのだとすれば、あの世界のハイジーンならば1エリアを管理するアルテナと同格程度にはなれるかもしれない。
あるいはハインツの魂自体は大祝福を5回越えているのだから、下手をするとその上に行くのかも知れない。そして治癒師でそこまで行ってしまうと、神々の世界ですら大変な事になるのではないだろうか。
(………………いやいや、マジで勘弁してくれ)
ハインツの価値がそこまで高いとすれば、今度は逆に神々がハインツに対して不干渉な理由が分からなくなる。
もしかするとアルテナの管理エリアで、アルテナが目を掛けて育てていたと言う事であれば、ハインツに対する優先権はアルテナにあるのかも知れない。
あるいは、スキルを使う際のマナの発動タイミングのような収穫時期を逃してしまったのだろうか。
ハインツが元居た世界では、永きに渡って共に歩んできた神々がある日突然豹変して、世界規模で冒険者達へ転生を強制してきた。
それには神々も、相当の下準備をして来たはずだ。
(易々と転生させられるのだとしたら、なにも世界規模で強制する必要はない。個々に同意を取り付けながら長期に渡って継続的に転生させ続けられるのだとすれば、そちらを選択した方がより多くの冒険者を転生させられる)
ハインツは、自身の認識し得る世界には万能の神など存在しないと考えている。
例えば矛盾という言葉がある。
『どんなものでも貫ける矛』と『どんなものでも防げる盾』があるのだとしたら、その必殺の矛を使って無敵の盾を貫こうとした際に『どんなものでも貫ける』と『どんなものでも防げる』のいずれか一方が破たんする。
つまり万能の神は、結局その2つのどちらか一方を造れないということになり、実は万能では無いということになる。
であれば例え神々であろうとも、一定の法則というものに縛られている事になる。
武具を造る製造環境、材料とする素材、効果を高める設計や作業工程、製造に費やす時間、従事者の技術習熟度、体調や精神状態…………神自身にも得手不得手があり、力量があり、勝敗はそれらで入れ替わる。
一見すると神は人よりも強大な力で制約も少ないように見えるが、神が複数で作業を分担し、冒険者にも転生と協力を求めている時点で、足りない力を人数とそれぞれが持つ個々の能力で補っている事は容易に推察できる。
神にしても、一人で何でも出来る万能からは程遠い。
もしも広大な範囲から最高の場所を選び出し、世界を一から創るほどの時間を掛け、相応のエネルギーを消費してマナを満たし、多くの神々の労力を費やして下準備を整えなければならないのだとしたら、易々と再現するなど出来ない。
今度も世界創造の条件が満たせるとは限らないし、再現出来るとしてもハインツの寿命が先に尽きてしまうだろうし、それを転姿停止の指輪のようなもので引き延ばせたとしても収穫時の採算が合うとは限らない。
無論ハインツが大祝福3台の治癒師としての価値しかないのだと言う可能性もある。
ハインツはセレスティアから得られた新情報を自らの保有する情報と照らし合わせながら、ひとり黙々と思考を重ねていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
最大の難所と目されていた第六宝珠都市ハザノスの神宝珠を回収出来たハインツらにとって、残る都市の神宝珠回収はそれほど困難なものでは無かった。
やはり飛行艦隊という新兵器を、獣人に対して事前情報を与えないままに実戦投入できた事が大きいのだろう。飛行艦隊を見た獣人達の反応は一様に「アレは何だ?」から始まっていた。
飛行艦隊は1都市分の距離を1時間半で飛ぶ。
さらに神宝珠の回収作戦行動はペリュトン飛行隊で迅速に行い、飛行艦隊が都市内へ降陸する事は一度も無かった。
4月9日。
ベイル王国軍はセイクレン、アオレヌ、ハザノス、ファーティラの4都市から神宝珠を回収し、次の都市レクセアとの間の大街道で艦隊を停泊させた。
ペリュトンに回復剤を用いるも、実際はアルテナ神殿への降下と上昇、わずかな戦闘以外には艦内で休んでいるペリュトンにさほどの疲労は無かった。
4月10日。
レクセア、デムシアウ、コサウェイ、グレッセート、レムライ、グリーネルの6都市を半日掛けて強襲し、次の都市イアハートとの間の大街道で停泊。
停泊地の問題から相当の無理をした。だが飛行隊は分けているので、ハインツを除けば1日の最多出撃回数は3回である。ちなみにハインツは自分にコッソリ治癒が出来るので問題ない。精神力に関してはハイジーンなので、それこそ問題ない。
4月11日。
イアハート、ロクレイン、エクレイア、アルガイムの4都市を落とし、次の都市ルーレリアとの間の大街道で停泊。
なぜ都市と都市の間にある大街道で艦隊を停泊させるのかというと、都市間を普通定期便で3日掛けると言う事は、普通の馬車では落とした都市から逃げた人々がそこまで辿り着けないからである。
軍事行動中の戦艦に大量の民衆を乗せて行く余裕は無いのだ。艦が重くなって、戦闘行動に支障が出る。乗艦を認めるのは、同行の意思を示した神殿長とその家族のみである。
4月12日。
ルーレリア、オトリア、ラクマイア、ネラフィンの4都市から神宝珠を奪取して、次の都市レックレンとの間に艦隊を停泊させた。
ネラフィンには海があり、飛行艦隊の艦上から海を一望したジャポーン人のハインツは感激した。夕日に映える飛行艦隊。男のロマンである。
4月13日。
レックレン、フェルス、グレイス、ゼィーヌの4都市を巡って神宝珠を集めた後、次の都市セザイロとの間で艦隊を停泊させる。
翌日で作戦は恙なく完了するだろうとハインツは判断した。その後はディボー王国に作戦完了を伝達し、ディボー王国による領土奪還作戦に協力する予定である。
そちらも成功するだろう。
ベイル王国騎士にはエルヴェ要塞の近場である第六宝珠都市ハザノスを制圧させて陸路から大勢の民を連れて来させるので、ディボー王国へは貸せない。またディボー王国軍を飛行艦に乗せる予定も無い。
だが大祝福2による戦闘協力や、上空からの魔法攻撃による支援は予定している。それにディボー王国には、まともな指揮官の配置や傭兵の手配ができるオルランド宰相がいるのだから負けるはずは無いだろう。
4月14日。
セザイロ、ゴクライム、レゲッセウの3都市を陥落させたハインツ率いる飛行艦隊は、ベイル王国へと凱旋した。
この後はディボー王国を手伝い、同時にハザノスから民を連れて来させ、宝珠の意思を確認し、リーランド帝国や元属国の加護範囲外となっている難民などをどれだけ受け入れるか検討し、同時に獣人帝国のリアクションに備えなければならない。
それと、もう一つ厄介ごとが増えた。
『お話しをしようか』
但しハインツは、なぜこのような事になったのだとは思わない。
ハザノス王国の神宝珠を回収するというアクションをハインツ自身が起こさなければ、セレスティアがベイル王国に来るというような事態には陥っていないのだ。
セレスティアを連れてきたのは充分な検討の結果によるものでは無いが、仮にセレスティアを放置していたとしてもアルミラの問題が無くなるわけでは無い。
見なかった振りをしても、事態が解決するわけでは無いのだ。
(…………はぁ、どうするか)
お互いにとっての共通利益を模索するのは当然だが、人類にとっての利益のためにベイル王国が割を食うのは許容できない。
だがセレスティアがハインツのコントロールを外れて独自の行動を起こす事も怖い。
「…………頭痛が痛い」
獣人帝国と魔族アルミラの問題を二つ同時に抱え込んでしまったハインツは、「頭が痛い」のでは無く「頭痛が痛い」と思った。




























