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パワハラを我慢し続けた結果、ガチで人を殺しかけた話

作者: 秋山春
掲載日:2025/12/18

あなたは本気で人を殺そうと思ったことはありますか?


「ちょっ、お前ふざけんなよ〜! 殺したろかっ!」


 みたいなおふざけじゃなくて、本気のやつです。


 学校、職場で「キーッ!!」てなるくらいムカつく事があっても「あいつ本当に殺してやるぞ」とは考えないはずです。せいぜい「あー、殺してー」とボヤきながら脳内でボコボコにするくらいでしょう。


 ちなみに私は、つい最近「本当に殺してやる」を経験しました。してしまいました。本当の殺意というものを知ってしまったのです。


 きっかけは転職先にいたゴミくそゲロじじいによるパワハラでした。


 その職場は、少人数の部署がいくつかに分かれており、私はそのじじいと二人部署に配属されることになりました。


 初めの二ヶ月は仕事を教えてもらいながら、雑談もしたりして楽しく仕事に取り組めていました。ところが、ある日を境に私はじじいから無視されるようになったのです。

 

 まったく心当たりはありませんでした。

 ミスをしたわけでもない。ただ理由もなく突然無視が始まりました。


 私は悩みました。

 積極的に話しかけたり、他の人に相談したり、出来ることは全部やりました。それでも無視は続き……仕方ないので、私もじじいを無視することにしました。


 すると、どうでしょう。

 あれだけ徹底して私を無視していたじじいが今度は擦り寄ってきたのです。


 キメェな、とは思ったのですが、私は大人の対応をして、表面上だけですが、前のように仲良く振る舞おうとしました。ところが、これで解決かと思いきや、私に無視された事がよほどムカついたのか、今度は私のやることなす事すべてに難癖をつけてくるようになったのです。


 仕事のやり方を変えるよう言われ、その通り変えて作業していると、数日後に、そんなやり方は教えていないと理不尽極まりない理由でキレられたりしました。

 

 あらゆる仕事のやり方が日毎に変わるという悪夢のような環境で、いつの間にか投げつけられるようになった、ハラスメントワード(給料泥棒、ポンコツなど)の数々にも耐えながら働くこと半年間……私のストレスゲージは限界ギリギリでした。


 そして、エックスデー。

 その日は取引先の方がいらっしゃっていました。じじいはその対応をしながら、時折りバックヤードに来て、私にハラスメントワードを投げるという事をしておりました。


 その日、じじいが何度目かの嫌がらせにやってきて、こう言いました。


「お前は本当に覚えが悪い。言われたこともろくに出来ない。お前ほど仕事がやりにくい奴は初めてだ」


 それを聞いて、私の理性がぶっとびました。


 腹の底に溜まっていたストレスが、マグマのように頭から噴き出しました。いわゆる、ブチギレという奴です。これは経験した事がある方もいると思います。


 私は、怒りのままにこれまでのストレスを言葉のマシンガンにしてぶちまけようとしました。その時でした。


 不思議な事に、たった今まで全身を支配していた怒りが消え去ったのです。頭から噴き出した怒りの感情が、ストンと落ちて、すべて地面に吸い込まれてしまったように感じました。


 それと同時に「私は、こいつを殺さないといけない」という強い使命感が芽生えました。その時の感覚は、天命を得た、という感覚が近かったです。

 

 右の拳を握りしめ、じじいを捕まえるように左腕を前に突き出して、ふらふらと勝手に動く自分の体。その光景を俯瞰して見ているような感覚だったのを覚えています。


「はやく殺そう」


「殺したほうがいい」


 そんな事が頭の中で響いていました。

 そして、じじいを追いかけてバックヤードから出かかったその時、取引先の方の笑い声が聞こえて、我に返りました。


 その瞬間、自分が今なにをしようとしたのか理解しました。


「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」


 無意識のうちにそう呟きながら、私は取り戻した理性を手放さないように、頭や足など、自分の体の殴れるところを殴り続けました。


 やがて落ち着いた時には、全身がガクガク震えて立っている事すら困難なほどでした。


 その件がきっかけで、私は会社に頼み込んで即日退職させてもらいました。でないと次こそ、じじいを殺してしまうと思ったからです。



 さて、ここまで長々と書いたわけですが、うん、創作くせーーーー。バチクソ創作くせーーーー。


 でも事実なんですよ。

 パワハラも殺人衝動も今でも夢に見るくらいトラウマなんですよ。ガチで。


 この話を信じようが嘲笑しようがかまいませんがね。みなさん、ストレスだけはしっかり発散した方がいいです。


 本当に限界を超えたとき、どうなるか分かりません。私はパワハラを限界まで我慢した結果、危うく人殺しになるところでしたから。


 人によっては鬱になったり、自ら命を絶ったりしてしまうんだと思います。無理をすれば人間、思ったより簡単に壊れます。やべぇなと思ったら逃げましょう。

 

作品の励みになりますので、評価・リアクション等をいただけると嬉しいです。


また、他短編や長編なども投稿しておりますので、お暇がありましたら読んでいただけると幸いです。

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― 新着の感想 ―
すっごく理解できる…かもです。 理性吹っ飛びますよね。 理性を吹っ飛ばせる人間が、この世にいるんですよね…。 私も同じようなことがあったので、「え、わかる…!かも…。」と思いながら読んでしまいました。…
こんにちは。 すごい体験をしましたね。 いや、退職して、正解だと思います。 殺すほど怒る、ってもっと感情が高まって、ドッカーン!!といくと思っていましたが、意外にも静かなのですね。 確かに、漫画でキャ…
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