探検
下級階級の住む地域は中級階級の暮らす地域よりも家が多く立ち並んでいる。
しかし、一軒一軒が古臭く中には家と呼んで良いのか不確かになる様な家もあった。
ここで、アルバートは失態に気付く。
アルバートの着ている服が良い物過ぎる。
シワひとつ無いシャツにタイ、丈がきちんと合ったズボンに身綺麗なジャケット。
周りの食料はもっとボロボロの服を着ている。気尽くされた服やツギハギで保ってる様な服と様々だが明らかにアルバートの衣服と異なる為、完全にアルバートは浮いた存在になってしまったのだ。
子供が出歩ける時間の為人も多い。その為、アルバートを異質の物と見る目線をあちこちから感じる。
アルバートは迷い込んだフリをする事に決めた。
誰が見てもキョロキョロとし、若干の涙を浮かべた少年になった。
が、話かける食料は居ない。
理由は簡単である。自分達が自分達より上の立場の子供に声をかけ誘拐犯と間違われたら自身の命が無い。
それを良しとし、迷ってるフリをしながら一軒一軒見て回る。
見て回っていると、ポツポツとだが独り身で暮らす食料が住む家があった。
その家々に目星を付け、頭の地図にマッピングしていく。
今は夜で入って行ったら色々な食料に見られ、すぐに取り囲まれ殺されてしまうので食料が寝静まる昼に来る事にし、また迷っているフリをしながら自宅に戻って行く。




