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狩り
少年宅に付くと本当に誰も居なかった。
少年に帰って来ないのか尋ねると遊びから帰って来ても母が居らず、父も帰って来なかったと言う。
少年に家の中を見て回って良いか尋ね、許可を得て家の散策を始める。
すると、リビングに灰の様な物が有り少年に尋ねる。
「この灰は坊やが帰って来た時からあったのかい??」
少年は涙目のままコクンと無言で頷く。
食料は他の部屋も見に行った。
子供部屋に入るとそこにも灰があり、食料は気付く。この灰はこの子の両親だと。
両親が誰かに襲われた事を少年に伝え様と振り向きかけた瞬間首筋に痛みが走り少年に襲われている事実に気付く。
振りほどこうと藻掻くが一切敵わない。
血液が失われ力が無くなっていきながら、「……お前は、自分の両親を、殺ったのかい……?」少年にそう尋ねると少年は血を吸いながら軽く微笑んだ。




