表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/64

第17話「厨二病、公爵様登場でビビリ散らかす!?」

ガチャ。

シャーロットが一緒に冒険に行くと言う返事をした後直ぐに扉が開いた。


「…シャーロット?」


そう言って30代から40代くらいの男性と、こちらも同年代くらいの女性が部屋に入って来た。

てか、オリビアも一緒に居る…。

もしかしてだけど…親?


「それは本当なの?」


と、部屋に今入って来た女性。

綺麗な人だ…。


「そうなのかい?」


と、男性。

優しそうな顔だ。


「…まぁいえ、結婚をしたい…で…す。」


シャーロットはそう言った。

だがさっきとは打って変わって、完全に本音ではないと誰もが分かる様子だ。


「お姉ちゃん、本音を…さぁ、本性を!」


そう少し厨二病が混ざりながらオリビアが言った。

てか、この男性と女性はほぼ100%シャーロットとオリビアお親だろう。


「正直に言いってみなさい。」


女性は…シャーロットのお母さんはそう優しい声でシャーロットに言う。


「…約剣(エクスカリバー)さん達と冒険に行きたいです。」


シャーロットはそう言った。

本音をシャーロットが親の前で言えたのはシャーロットのお父さんが本音を言えと圧をかけたからだろう。

良い親なのか…よくわからないな。


「ね、言ったでしょ。」


オリビアが親2人ににそう言った。


「そうだったのか…。」


お父さんの方はそう言って少し反省をしているような顔だ。


「じゃあ、シャーロット、貴女は冒険に出なさい。」


お母さんの方がシャーロットに向かってそう言った。

え…そんなんでもう解決ですか…?


「ありがとうございます…ですが、結婚の話はどうするんですか?」


そうシャーロットは開き直ってそう言った。

切り替え、早くね?


「シャーロット、家は公爵家だぞ。 相手は王家の人間でも無いし、余裕だ。」


そうシャーロットのお父さんはシャーロットを安心させるように言った。

凄い自信というか…この人は公爵家の当主なんだなと僕は思った。


「ラストレイ家に使えている者! 追い掛けっこは終わりにしろ。 彼ら全員をここに集めろ!」


そうシャーロットのお父さんは…当主様はコメスさんにアルゴン、マヒナさん達3番隊の人達をここに集めてくれた。

アルゴンに関しては捕まっていたから時間がかからずに直ぐに来た。


「…解決した?」


アルゴンはガタイの良い公爵家の使用人さんに連れられて部屋に入って来たかと思えば、呑気にそんな事を言っていた。




そうして少し経ってから皆も使用人さんに連れられてこの部屋に集まった。

ちなみに、アルゴンとは違い場所案内してもらっていた感じに来た。


「皆さん、ここまでシャーロットのために来てくださり、誠にありがとうございます。」


そう公爵家の当主様が頭を下げた。

皆は「え!?」と言う反応をしているので、貴族が頭を提げることはホントに稀なのだろう。

ここからもう、親バカなんだなと分かる。


「公爵家とは言っても、結婚式の1日前に婚約破棄はまずいので…シャーロットはまた家出したことにしようと思うが、それでも良いか?」


当主様は皆にひと通りお礼を言った後にシャーロットにそう言った。

さっきはメチャクチャ強気な発言をしていたが、流石にまずいらしい…。


「冒険に行けるなら、別にそれで良いですよ。」


そうシャーロットが言ったので、今日の2時にはもうここを出ることになった。

ちなみに、今は11時だ。


「では私は冒険に行く準備をするので1時くらいにまた集合しましょう。」


シャーロットはそう言った。




「先生…いや同志、お姉ちゃんの事ありがとうね。」


オリビアがそう言った。

今はシャーロットとは一旦分かれて僕らは門までオリビアに送ってもらっている途中だ。


「コメスさんはここでお別れですか…。」


門の前に来るとアリナさんが出て来てそうコメスさんに言った。


「はい、カール商会の事もありますし。 勇者様達とはここでお別れですね。」


コメスさんは答えた。

幽霊の事を知らないオリビアの前でアリナさんが出てくるのは…と思うかもしれないが、オリビアは厨二病を発動して


「同志の…勇者様の魔法…いや、守護的なヤツか。 流石だぜ!」


とかを言ってアリナさんに順応していた。

ポト。


「…。」


何が上から降ってきた。

地球で感じたことがあるぞ、この感じ…。


「ニワトリのフンだね。 勇者ドンマイ! この屋敷のお風呂を貸してやろう!」


僕の肩に落ちてきたのは鳥のフン…ニワトリのフンだった。

カラスのフンは一回経験があったけど…ニワトリのフンは全く予想が出来なかった。

てか…そっか、この世界のニワトリは空を飛ぶんだったけ。


「あぁ、そこで汚れを落とし、体を清めてくる!」


門の前で「コメスさん〜またね〜。」とかいう良い雰囲気だったのに…カッコ悪くラストレイ公爵家でシャワーを借りることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ