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第18話「厨二病、急いで旅立つ。」

「まず、騎士団の人達にはどう言いますか?」


コメスさんは確かにどうしようと思うことをここで聞いてくれた。


「置き手紙を。」


出て来た答えはそれだった。

シャーロットを助けると皆の前で宣言してから、自分自身に宣言してからはシャーロットが心配という事が大きくなった。

そんな中に1週間も騎士団のを待っていられない。


「カール!」


そう言ってカールさんを呼ぶコメスさん。


「はい…。 騎士団への手紙でございますね。 勇者様、手紙の内容を簡単に教えて下さい。 私が責任を持って書いてお渡しします。」


カールさんはコメスさんの言いたいことを一瞬で理解して僕にそう言ってくれた。


「え〜と…この俺約剣(エクスカリバー)はすまないが、一旦勇者を降りて、ただの約剣(エクスカリバー)という冒険者として仲間を迎えに行く。詳しく知りたいのなら、アルソフィナ王国まで来てくれ。 以上だ。」


今伝えた内容で、コレで、正解かは分からなかったが、コレで良いと思えた。


「了解いたしました。」


カールさんはペコっと僕に一例をしてから手紙を書き始めてくれた。


「私も行こう!」


そういうコメスさん。


「え!?」


と固まる僕とアルゴン。


「コメス様、またでございますか?」


何か呆れた様な、尚且つ知っていた様な感じでそうカールさんは言った。


「毎度の事でございますよ。 困った御方です。」


そうビックリしている僕とアルゴンに言うカールさん。

いつものことなのか?


「あ…ありがとう…ございます?」


付いて来てもらえるのは良いことなのか?

悪いけど見た感じだとコメスさんって、荒っぽい事は出来なそう人だけど…。


「昔はAランク冒険者にまで成り上がりました。 必ず力になれます。」


マジ!?

凄い人じゃん。

まぁ、商人として凄い人なんだけど。


「てか、何でそこまでしてくれるの?」


そう聞くアルゴン。


「後でお話しますよ。 それより急ぎましょう。」


そう言ったコメスさん。


「カール! 馬車の用意を。」


コメスさん、カールさんはそう準備を急いで整えてくれている。


「勇者様達も準備を。 20分後にここの下にまた来て下さい。」


そう言われたので僕らも準備をしようと荷物がまだ少し置いてあるので宿に一旦戻る事にした。


「…。」


誰も何も言わない状態。

いつもならシャーロットがこの状態を壊してくれるのだが…居ない。

アリナさんは近くに居ると言っても透明で、傍から見るとアルゴンと2人だけなのでそんなに辛くは無いのだが。




そして宿に着いた。


「何か取りに行く物はある?」


僕はそうアルゴンに聞いた。

毎回アルゴンはクエストとかで外に出ている時ほとんど何も持っていないからな。


「…無いから約剣(エクスカリバー)に付いてく。」


アルゴンはそう答えた。


「僕も特には何も無いんだよね…。 シャーロットの部屋に行くか。」


僕も本当、自分の必要最低限な物しか持っていないのでシャーロットの部屋に行くことにした。

ガチャ。

そうして部屋に入る。


「ここには誰も居ないからアリナさんは出て来て良いよ。」


そうアリナさんに言う。

絵面的に傍から見たら空気に話しているヤバいやつなんだけど…。


「は〜い。」


そうして見えるようになるアリナさん。


「シャーロットの荷物って何があるの?」


そう聞いてくるアルゴン。

確かに何があるんだろう?

シャーロット…職業は荷物持ちを自称しているが、ほとんど荷物なんて持って冒険してないしな。


「無い…?」


何かシャーロットが持ち歩いていそうな物は見えなかったし、思いつかないので僕は答えた。


「じゃあ…別にいっか。」


そう答えるアルゴン。


「え…それで良いんですかね。」


そう言うアリナさん。

シャーロットへの扱いがこんな感じなのに驚いているようだな。


「まぁ、はい。」


そうしてこの宿に戻って来る必要は無かった…。

という事でサッサとカール商会の建物の前に戻る。

あれ…コメスさんが会長さんだったから、コメス商会ってこと?

と、要らない事を考えるくらいは冷静になった。




「…。」


カール商会の建物の前に来た。

馬車が用意してあるが、大体こういう何か見えた時の反応はシャーロットが主だったので誰も何も言わない。

アリナさんなら何か話し掛けてくれるかもだが…今は透明になってもらっている。

アリナさんの事を後でコメスさんに伝えないとな。


「勇者様、もう出発でよろしいですか?」


僕らに気付いてコメスさんが声をかけてくれた。


「はい。」


そう答える僕。


「では、シャーロットさんを助けに行きましょう。」


そう言うコメスさん。


「気を付けて行ってらっしゃいませ。」


カールさんがそう言ってお辞儀をしている。

そんなに冒険、戦闘面では役に立たないシャーロットではあるが…


「行こう!」


僕はそう言って馬車はクメシアルから旅立った。

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