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現実世界❲恋愛❳ 短編もの

エール

作者: 日浦海里

告白されたことを

楽しそうに話す君


電話の向こうからは

戸惑いと

嬉しさが入り混じった

けれど幸せそうな気持ちが

伝わってくる


彼女にとって相手の人は

知っているけど知らない人

何度も言葉を交わしたけれど

会ったことは一度もない

そんな人


だから戸惑い


相手の人は話していて

楽しくってしっかりした人

何度も言葉を交わしたから

会ったことは一度もないけど

そんな人


だから嬉しい


どうしたらいいかな、

なんて君は言わないけれど、

今の君は迷ってる


ストレートな気持ちを

ぶつけられて

自分の気持ちに整理がつけられずに

どうしようって戸惑ってる


だから、僕は君に伝える


もう答えは出てるんじゃないかな


ちゃんと理由づけして

進めずにいる君の背中を

軽く押す


君の戸惑いも嬉しさも

好意からきているものだから

悩む必要ないと思うよ


君が幸せを感じられるなら

僕がすべきはただ一つ


がんばれ



そうして僕は電話を終える

電話と一緒に気持ちも置いて

ゆっくりゆっくり息を吐く


声を出さずに心を吐き出す



そして最後にもう一度


がんばれ


と呟いた

最後までお読みいただきありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[良い点]  最後のがんばれは。  電話の相手と。  自分にも言った、言葉なのですね。  それでもこの関係を大事にするように、がんばれ。  自分の気持ちを、悟られないように、がんばれ。  相手の…
[良い点] 告白で弾んでる声が、文字を通して聞こえてきます♪ “君”と“僕”がどんな関係性なのか、気になります。 素敵な詩をありがとうございました!!
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