【番外編1】オルクセンジョークの世界
オルクセンではオルクドートの他に、完全な嘘話である「オルクセンジョーク」があります。
これらの一部を紹介します。
・最高の人生、最低の人生
最高の人生とは、ドワーフの作った家に住み、コボルトに家計をまかせ、オークのコックを雇うこと。
最悪の人生とは、コボルトの家に住み、巨狼族に管理され、大鷲のコックを雇うこと。
〈解説〉
各種族の特徴を表したジョーク。
軍務経験者の多いオルクセンでは、巨狼族は野戦憲兵のイメージが強く、上官にしたくないランキング1位を100年以上維持している程です。そして大鷲族は生肉しか食べないので、色々と察せられます。
エルフ族が加わるなど、種族や状況を変えた様々な派生型があります。
・船からの脱出
ある船が沈没しかかっている。
船長は乗客を助けるため、海に飛び込むよう各国の民間人に言った。
キャメロット人には「飛び込めば女子供がボートに乗れる」
アスカニア人には「飛び込まなきゃ軍隊作って核落とすぞ」
センチュリースター人には「飛び込んだらヒーローになれるぞ」
サヴォア人には「飛び込んだらママに褒められますよ」
アキツシマ人には「みんな飛び込んでますよ」
オルクセン人には「中隊気をつけ!これより脱出訓練を行う!分隊ごとに整列し、合図したら腕を伸ばし、プールに飛び込む要領で頭から飛び込め!訓練開始!!」
<解説>
各国のイメージを端的に表現したもの。
アスカニアでは「悪魔」の所業や被爆国という理由から、憲法に軍の保有を認めず核保有を禁ずる事が明記されています。
そのためアスカニア軍(西アスカニア軍)の正式名称は、「アスカニア防衛保安隊」となっています。
・オルクセン流男飯
オルクセンに住む男なら誰でも食ったことのある飯
煮豆のベーコン添え、なんかベシャベシャするカレー、半煮え缶詰
<解説>
どれもオルクセン陸軍名物です。
煮豆のベーコン添えは、戦場での連食に耐えられるよう、毎月一週間連続で昼飯として出されます(流石に豆の種類や肉の種類、味付けは変える)
ベシャベシャカレーは演習の際、炊事兵に指名された料理経験0の新兵が水分量を誤って作るカレーで、これを食って一人前とする文化があります。他にも水分量少な過ぎの「半分固形のドロドロカレー」、奇跡的にちょうどよい感じの「まともなカレー」、具の剥き方が雑すぎる「皮付きカレー」などの派生型もあります。
半煮え缶詰も演習時に食べるもので、缶詰レーションをお湯で温めるものの、煙が発見されないよう火力を弱めて作るせいで、中途半端に冷たいレーションを食べるハメになったことを揶揄しています。
・徴兵期間
陸軍4年、海軍5年、空軍50年。
<解説>
現在のオルクセンでは、陸軍4年、海空軍5年の徴兵期間が設けられています。
しかし空軍は飛行機マニアが多く、徴兵期間終了後も下士官コースに入って空軍に残る人が毎年多数出ています。
・最強コンクール
ある日、世界怪物コンクールが開催された。
アキツシマからは、雪女。
キャメロットからは、バネ足ジャック。
アスカニアからは、問答無用で「悪魔」
ロヴァルナからは、プチャーチン。
センチュリースターからは、アップル・トム。
華国からは、キョンシー。
オルクセンからは、ディネルース女王陛下が参加なされた。
<解説>
この大会、色々とガバガバじゃありませんかね...
バネ足ジャックはバネでも仕込んでるんじゃないかという脚力で女性の前に現れ、服を破っておっぱいを揉むだけの愉快犯。
アップル・トムは南北戦争後のセンチュリースター開拓時代に失恋して精神崩壊した農夫で、失恋後は「神の声」に従い、全国各地に無償でリンゴの木を植えて、定期的に木の状態を見ては的確なアドバイスを農家に与えた男です。
結果、当時センチュリースター中部に広がった砂漠を、リンゴの木である程度緑化することに成功しました。
・サウナエルフ伝説
-エルフィンド州での入サウナ率は150% 50%は朝晩2回サウナに入る
-「どんなボロアパートでもサウナ完備」
-「シャワーは水風呂代わり」
-「どんな過疎村でも公共サウナ場かサウナ屋がある」
-「オルクセン編入後、エルフとしてのアイデンティティを保つためにサウナに入りまくった結果、頭サウナになったエルフが続出」
-「「飯とベッドとサウナの前では倹約は忘れろ」という諺がある」
-「自動車改造して自走サウナ作った」
-「冬は水風呂代わりに全裸で雪原へダイブ」
-「ヌーディストビーチはないのに、ヌーディストサウナがある」 タオル無しなのにこれでも中級者向け
-アウフグースにブロワーは当たり前 最近ではラジコン用レシプロエンジンでアウフグースがトレンド
-サウナのない国で1年間暮らしたら失輝死した事件が起きた
-サウナに関する詩だけでざっと1万はある
-毎年のエルフの死因のうち、サウナ中の事故や心臓麻痺が半分を占める
-ロウリュ用アロマの素材としてハーブを育てまくった結果、在来種を駆逐して国中ハーブまみれになった
-エリクシル剤もロウリュ用アロマの研究で偶然見つかった
-「黒エルフは水分補給代わりに火酒飲んでサウナ入る伝統がある しかもこれやって初めて一人前とされる」
-「過去30年で潰れたサウナ屋は0軒」
-優勢主義のくせして、「サウナだけは万人平等主義」
<解説>
大衆紙などで度々取り上げられる程有名なエルフのサウナ脳っぷりを揶揄したもの
半分くらい本当だから困る。本当のものにだけ「」をつけました。