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牛の魔物、殲滅

【ラスト視点】


 これはどーなっているんだ?

 セイブルのやつ、最初は危なっかしく俺のアシストも利用しながら戦っていたのに、今では群れの中で無双していやがる。


 レベルアップだけではあそこまで急激に動きが良くなるわけがない。何かのスキルに目覚めたのか?


 まぁいいか。そうこういってるうちにどんどん牛の魔物の数が減らされていくし、俺も経験値を稼がないとな。

 どうやら牛の魔物は経験値がうまいらしく、レベルアップを知らせる通知が鳴りやまない。


「おい、ニンゲン。お前も行け。」


「かしこまりました。」


 ニンゲンは俺に頭を下げたあと、群れに突っ込んでいく。


 まさか、ピスカのレベル上げの為に始めた狩りがこんな風になるとはな、セイブルがいるときに狩りをやると危険だな。見境が無さすぎる。


 すると馬車の方から光が迸る。

 進化が終わったのか。やっぱり進化の時は光るんだな。


「ピスカ、大丈夫か?」


「ん、んー、おはようラスト。」


 俺は馬車の中を覗き込むと、そこにはあまり変わらないピスカがごろんと寝転んでいた。

 ん?


「お前、身体がキラキラしてないか?」


「これね! スキル【鱗粉】だよ!」


「まじか! 何ができるんだ? あの妖精の王見たいに即死させられるのか?」


 俺は妖精の王と戦ったときの、剣士達を即死させた恐ろしい技を思い出す。


「うーんとね、少し眠くなるみたい!」


 まぁ流石に最初からそんなに強いわけがないか。

 相手を強制的に寝かせるスキルか、結構強力なんじゃないか?


「それは相手を確実に寝かせる事ができるのか?」


「鱗粉に触れた相手は眠気を感じる。って書いてあるよ!」


 駄目じゃん。いやでも待てよ?

 眠気を感じた時の気だるさを戦闘中に感じたらどうなるのだろうか。すぐ眠気をはね除けて戦闘に集中するだろうけど、その一瞬で有利に働くかもしれない。

 となれば、まずはレベル上げだな。


「ピスカこっちこい。」


「なにー? グェッ」


 俺は飛んできたピスカをむんずと掴んで、戦場に向かって走る。


「え、ちょ、まっ。」


 そして投げた。


「【鱗粉】を使えよ!」


「ギャーーッ!何これ!何この惨状!あれはセイブル、なの?無理!近寄れないわよ!!」


 と言いながらも、ふらふらと牛の魔物の上に飛んでいき、ふりふりと鱗粉をかけていく。


 うーん。やっぱりそんな効果無さそうだな。

 レベルアップしていけばその内、あの王見たいに即死級の力をつけるのだろうけど、いつになることやら。


 *


 終わったか。

 あれから半日以上たっただろうか。朝日が死体と血にまみれた丘を照らす。


 セイブルは流石にずっとは無双状態を保つのが難しいのか、途中でまた危なっかしくなった。そこはニンゲンがフォローしてくれたみたいだ。


 それにしても俺の召喚能力が強力過ぎるのがわかった。

 レベルアップする度に、新たに剣士を呼び出していたのだが、レベルアップする前にいた剣士もいるので、次々に剣士が増えていくのだ。

 つまり、レベルアップする限り、永遠に召喚できるのだ。最後には数の暴力で牛の魔物を圧倒して終わってしまった。


 セイブルは牛の魔物を殲滅させたのを確認した瞬間、糸が切れたかのように倒れて寝てしまった。


 今俺の目の前には、95人の剣士とニンゲンがいる。ちなみにピスカは俺の肩でぐったりしている。


 さて、どうしたものか。せっかくいる95人もの剣士を消してしまうのは勿体ない。かといって連れていっても街には入れないだろうし、1日で消えてしまう。

 やっぱりこれしかないか。


「お前ら、森に行って、死ぬまで魔物を倒し続けろ。」


 剣士達はうなずくと、森に向かって駆けていく。


「ラストは鬼畜だね。」


「あいつらは召喚獣だ。いずれはどうせ消える。」


 現時点でのステータスでも確認しておくか。


 ゴブリンシャーマン Lv.17  ランクE

 職業:召喚士

 HP:73/73

 MP:141/142

 攻撃力:23

 防御力:20

 魔法力:61

 俊敏 :28

 技能:夜目、人間語、ゴブリン語

 称号:耐える者

 召喚:人間

 ・ニンゲン 剣士 Lv.24

 ・村人

 ・剣士

 魔法:無属性魔法【シールド】


 次の進化は恐らく20ではないかと思っている。

 剣士達が上手く魔物を倒してくれれば今日中にでも進化できるだろう。


「ピスカはレベルいくつになった?」


「12だよ!【鱗粉】はLv.2になったよ、癒しの鱗粉だってさ、HPを少し回復するみたい。」


 まじかよ。ここにきてピスカの役割が明確になってきたな。支援と回復か。後は幻惑魔法が使い物になってくれればなぁ。


「ラスト様、ここから離れないと血の匂いにつられて魔物が来るのでは?」


 確かに。

 俺らはニンゲンの助言どおり、馬車に乗ってローゼンベルグに向かって進むこととした。


 *


「何だ!?」


 馬車に揺られていると、突然馬車の中が光で真っ白になった。

 これは、進化か?


 薄目を開けて光の原因となったものを探す。

 やっぱりか、さっきまでぐっすり寝ていたセイブルが、起きていた。

 てかここまで寝てたのは進化の為かよ。


「お前進化するなら一言言ってからにしてくれ、心臓に悪い。」


「悪いな。つい進化するを選んでしまったんだ。」


 進化し終わったセイブルは、やはり黒く、手足がすらっとしていて、背が延びていた。170センチくらいだろうか。ちなみにゴブリンの平均身長は140も無いと思う。

 スタイル良くなったな。顔はゴブリンのままだが。多少かっこよくなったか?まぁそのぐらいだな。


 俺もはやく進化したいな。

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