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きったねぇ世界

今、下手くそな文章何とかならないかと色々編集してます。

 それは蒸し暑い教室の中だった。


 汚い机の上にボロボロの教科書を置いて、152ページを開く。前回の国語の授業から羅生門という作品を読み始めていて、俺はこれが楽しみだった。すると先生が黒板に重要な箇所をまとめはじめる。国語の先生は若い女性の方で、声は良くとおるしテストに出るところもわかりやすく解説してくれるので、生徒からは人気の先生だ。俺は嫌いだが。


 教科書を読み進めていると俺の座っているイスに蹴られた衝撃が伝わってくる。




 はじまったか。




 俺の後ろの席に座ってるのはクラスの中でカースト上位のやつで、顔はそこそこだがお笑いのセンスと運動神経も良さでクラスでは人気だ。


 今度はガタガタとイスが揺らされる。迷惑極まりない。俺は無視して教科書にしがみついて授業に集中しようとするが、その教科書の上に丸められた紙が落ちてきた。それを脇にどかして教科書を見る。書かれている内容はいつも同じである。




 "ゴブリン"




 俺のあだ名だ。




「おい、ゴブリン、お前の顔まじでどーなってんの?」


「なぁ、無視すんなよ、あ、そっか、人間の言葉わからないもんな、ごめんな、ゴブリン」




 後ろから声が聞こえてくる。周りからもクスクスと笑い声が漏れ始めた。イスを揺さぶる力が強くなってきてガタガタと大きな音が鳴り響き、俺が揺さぶられてる所を見たクラスメイト達が耐えきれずに吹き出して笑った。


 俺は助けを求めるように先生の事を見たが、一瞬目が合うとスッと逸らされて、淡々と授業が進められた。




 俺はこの先生が嫌いだ。後ろのやつも、周りで笑ってるやつも嫌いだ。このいじめを見て見ぬふりをしているやつも俺をこんな醜い姿で産んだ両親も嫌いだ。このいじめに対抗出来ない自分も嫌いだ。




 そう、俺は人間が嫌いだ。


 授業が終わった瞬間、どっと笑い声が漏れ、クラスメイト達が「お前最っ高!」と後ろのやつを褒め称える。


 俺はこういう時、そそくさと屋上に行き景色を見ながら次の授業が始まるまで待つ、というのが日課になっている。




 俺はフェンス越しに外の景色を見る。すると自然と涙が出てきた。元々不細工の顔が更に歪む。




 正直もう限界だった。


 ここから飛び降りたら誰か悲しんでくれるかな。悲しんでくれる人なんて居るわけないか。いや、両親が居たな。


 俺をこんな不細工に産んだ嫌いな両親。憎い両親。憎いクラスメイト。憎い先生。憎い社会。憎い人間。




 俺は人間が嫌いだ。人間が憎い。




 どんどん溢れ出してきていた涙が突然止まる。


 視界がクリアになっていく。驚くほどに頭が整理整頓されて、




 気付いたときにはフェンスをよじ登っていた。




 きったねぇ世界だな。




 最後に思ったのはそんなことだった。

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