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 ゲームはやばい。

 ふた昔前のエッセイのようなださい書き出しで始まる文章はどうかと思う向きもあるだろうが、よくよく考えての書き出しであること、まずは理解を頂きたい。

 やばい。おれはそう書いた。何が? ゲームがだ。この場合のゲームはテレビゲームのことを指す。まあおれはビデオゲームと呼ぶ方を好むが、そんなおれの小さなこだわりはどうでもいいだろう。

 やばいと言う言葉は非常に汎用性が高く、おれも日常的に色々な意味を込めてやばいと言っている。つまりは、そう言うことだ。

 ゲームはやばい。おれはこの短い文に、色々な意味を込めた。伝わるか? 伝わらなくてもいい。ただ、おれは色々と考えながら、この文章を書いている。真剣にだ。手抜きは一切していないが、構成を考えたり、ウケ狙いのくすぐりなどはしない。それらはおれの趣味ではないからだ。


 おれは文章を書くことが好きだ。そう言いつつ、ここ最近は文章を全く書いていなかった。最後に書いたのはいつだ? 思い出せないくらい前だ。だがそれもいいだろう。誰に頼まれているわけでもないのだ。気分じゃない時に書く必要はない。そう考えていたら、いつの間にか結構な月日が経った。

 おれはなんとなく焦った。考えが揺らぎはじめた。無理矢理にでもなにか書いた方がいいのではないか? そう思った。

 一時期のおれは、かなりのペースで文章を書いていた。毎日ってほどではないが、それに近いくらいの勢いがあった。そうすると、どうなるか。文章が上手くなるのだ。書きはじめの頃の文章と、最後に書いた文章を見比べてみるとよくわかる。おれの文章は明確に上達している。一応言っておくが、それで文章上手いとか言ってるの? とかなんとか言って、おれの気持ちをくさそうとしたって無駄なことだ。全てはおれの中で起こっていることであり、基準はおれにある。まあ、そんなやつはいないとは思うが、一応言っておく。下らないことはするな。

 いもしないやつに怒ってもしょうがない。文章を書いていると、こういうことがよくある。真剣に書いているが故だと好意的に捉えておく。

 途中までだった話を続けるが、おれは自分の書く文章が下手くそになるのが怖くなった。なにも書かずに年をとっていく。それでいいのか? いいわけがない。だが書けない。このままでいいのか? いいわけがない。だが書けない。そんな自問自答の日々がしばらく続いた。まあいいか、と思った日もある。そもそも文章のことなど全く考えなかった日もある。案外、そんな日の方が多かったかもしれない。

 だが……おれはいまこうしてこれを書いている。これが答えだ。


 書き出しに戻ろう。ゲームはやばい。そうおれは書いた。きらびやかな装飾もなければ、目を惹くような新奇性もない退屈な書き出しだが、これはれっきとしたおれの本心だ。

 おれはゲームがたまらなく好きだ。だが憎んでもいる。はっきり言って文章を書けなくなった原因の大半はこいつにあると思っているからだ。おれはなんとかして、ゲームをやることと、文章を書くことの両立を果たさなければならなかった。そして、結論は導き出された。おれはゲームについての文章を書こうと思った。単純かつ完璧な結論だ。文章を書くためにゲームをやる。ゲームをやったら文章を書く。このループが実現すれば、おれの余暇時間はかつてないほどの充実が予想される。楽しみだ。


 この文章を投稿する土地は、ここにしようと決めた。元よりこのサイト以外は殆どおれの文章は載っけていないのだが、心機一転ほかのところの可能性も一応考えてはみた。が、一瞬でその案は却下された。どうしたことか、おれはこの小説家になろうというサイトがなんとなく好きだ。サイト名、デザイン、イメージカラー。全てにおいて垢抜けない。ださいと思う。だが、そのだささに安心する。だささを隠さないやつは信頼に足る。

 さて、そろそろ飽きてきた。今回はここまでだ。

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