第4話 「異世界転移」
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ワケ通 第4話 いよいよ異世界転移した、鈴空。鈴空の野望は叶うのか?
僕は、悩んでいた。
人間は、他人は、基本的に嫌いだ。
でも、天道は、死後の世界みたいで、生きることから逃げたみたいでイヤだ。
「ふぁー」
ミウは、暇を持て余すかのように、あくびをしている。
「よし!決めた!!!」
「人間道だ!」
「いいの?人間嫌いじゃないの?」
「嫌いだよ。できれば人との関わりは最小限にしたい。けど、だけど、もう一度、異世界で違う人生をもらえるなら、僕は、やってみたいことがある!」
「やってみたいこと?」
「うん!これから行く異世界を僕のものにする。僕が中心で、僕の世界、僕の国がある。僕が人々の上に立ち、僕の自己中心的な、世界にするのだ!」
「ふふっ。鈴空は、やっぱり適性値高め。酒池肉林?」
「いやいやいや。酒池肉林までは言ってない。ま、確かに少し憧れるが………」
「冗談」
「冗談かよ!」
「じゃぁ、まぁ、とりあえず気を取り直して………」
「ルート決定!『人間道』へ」
「それが、鈴空の望みであるならば………楽しんでね。2回目の人生を………」
辺りは、光に包まれる。次に鈴空が瞼を開けると、そこは、お馴染みの異世界ファンタジーの世界だった。
「うわっ!すっげー!マジで来ちゃったよ!ついに、僕も異世界デビューか。いつかこんな日が来ることを夢に見て、毎晩ベットの中で妄想をしていた日々が懐かしい………」
感傷に浸っていると、突然、頭の中に、ミウの声が聞こえてきた。
『人間道の説明する。
人間道は、『人』以外は、仲間にできない道。
以上』
「ちょっ、ちょっと待ったー!!!異世界初心者に説明それだけ?スターターパックみたいのないの?見てよコレ!ただのスーツ着た文無しフリーターじゃん。ここから、どうすりゃいいのー?」
………………………(静まる)
おい。まじか。ミウのやつ、ヤッたな。完全にヤッた。はぁ………。
「まぁ、いっか。なんとかなるか。とりあえず、この世界についての情報がほしいな。僕は………。ゴッゴホン!俺は、この世界にまだまだ疎い」
(突然で、どんなキャラで行くかまだ定まってねー!)
「よ、よし。ひとまずは、クールなインテリ風を装った、主人公的な立ち位置のキャラで行くか」
僕が道を歩いていると、目の前に大きな建物が見えてきた。店頭にある大きな看板には『分からず屋』とある。
「変な名前の店だな。ま、とりあえず入ってみるか」
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