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人物・用語説明集2 (8章~)

人物・用語説明集が多くなりましたので分けました。

8章~の歴史上の人物、用語の説明集です。他にも説明が必要な用語ございましたら随時追加いたします。

 戦国四君 (せんごくしくん)

 戦国時代に活躍した政治家四人の総称。それぞれ食客を多く養ったことでも有名。

 (せい)孟嘗君(もうしょうくん)田文(でんぶん)

 (ちょう)平原君(へいげんくん)趙勝(ちょうしょう)

 ()信陵君(しんりょうくん)魏無忌(ぎむき)

 ()春申君(しゅんしんくん)黄歇(こうあつ)



 信陵君 (しんりょうくん)

 戦国時代の魏の王、安釐(あんき)王の弟。名は魏無忌(ぎむき)

 三千人を超える食客を迎えていた。(ちょう)平原君(へいげんくん)の依頼により、魏軍を率いて独断で秦を攻撃、撃退した。

 その後も趙にいたが、のち帰国し秦の侵入を防ぐ。そのため秦に恐れられ、謀略によって王にうとまれ、失意のうちに酒におぼれ亡くなった。



 仮王 (かおう)

 王に次ぐ地位。副王。



 校尉 (こうい)

 佐官。将を補佐する軍官。将校の「校」の由来。



 孟嘗君 (もうしょうくん)

 戦国四君の一人で名は田文(でんぶん)

 斉の王族で多くの食客を抱え名声を得た。秦、斉、魏で宰相を務め、各国の国力を高めた。

 その名声と影響力から命を狙われたり、疎まれることが多く、「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」の故事でも有名。



 藺相如 (りんしょうじょ)

 戦国末期、趙国の臣。元は宦官の食客であったが、楚から譲られた名宝和氏(かし)(へき)と秦の領地十五城と交換する使者に抜擢され、壁を騙し取ろうとする秦側の虚言を暴き、名宝を無事持ち帰った。その功績から正式に趙の臣となった。

 その後も知恵と剛胆さで「刎頸(ふんけい)の交わり(44話参照)」を交わした廉頗(れんぱ)と共に趙を支えた。

「完璧」「怒髪天」の語源の人。



 河伯 (かはく)

 黄河の神。河童の元となったという説がある。

「西遊記」の沙悟浄は日本では河童 (岸部シロー)だが、中国では河伯とされている。



令尹 (れいいん)

楚国の宰相。



視日 (しじつ)

戦争時、吉兆の日を占う。



春申君 (しゅんしんくん)

戦国四君の一人。名を黄歇(こうあつ)。戦国時代、楚の政治家。

主に外交で活躍し、秦の人質となっていた楚の太子(かん)(後の考烈(こうれつ)王)を密かに楚に帰国させ、王として即位させた。この功績により、令尹と領地を与えられ、春申君と号した。



田単 (でんたん)

斉の公族の遠縁で、臨淄の役人であった。楽毅率いる五国連合に攻められた際、馬車の車輪を補強を指示し、従った者は馬車が壊れる事なく即墨まで逃れる事が出来た。

筥と即墨を残すのみとなった時、代替わりした燕の恵王に楽毅の悪評を流し、騎劫と交代させ、火牛の計などを用いて騎劫を撃ち取り、その勢いに乗じて七十余城全てを奪回した。


里 (り)

古代中国の距離の単位。一里=約400m。

現代日本のでは一里=約4km。



吻 (ふん)

接吻、キスのこと。



刑徒 (けいと)

刑に服している者。罪人。



首級 (しゅきゅう)

秦の制度の一つ、二十等爵の身分制度で二十段階の爵位に分けられ、最低が一等で最高が二十等。

戦争で敵の首を一つ取ると一階級上がる。庶民は八等位が最高位。



上奏 (じょうそう)

皇帝に述べる陳述、意見を述べること。



奏言 (そうげん)

皇帝に述べる陳述、意見。



帥将 (すいしょう)

その軍を指揮する最高位の将。大将。



拱手 (きょうしゅ)

頭を下げず、胸の前で手を組む礼。



隊伍 (たいご)

秦が採用した常に五人一組で事にあたる軍の最小単位。

現代ではこれが転じて『隊を組んできちんと並んだ組、列、集団』という意味となった。



長史 (ちょうし)

時代によって位や職務が別れるが、秦代は丞相,太尉,御史大夫の三公の補佐、属官のこと。



鴻 (おおとり)

大型の水鳥。鴻鵠。

故事「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」は小人物には大人物の考えや志は理解できないという意。

張楚王、陳勝が決起前の小作人の頃、同僚に言った言葉。



鴆 (ちん)

古代中国に生息していたとされる毒蛇を常食する伝承上の鳥。

鴆自体も猛毒を撒き散らし、その毒は無味無臭で暗殺に用いられたとされる。




大赦 (たいしゃ)

国の大事に伴い(主に慶事)、法で定めた罪を免除すること。




弩 (ど)

古代から使われていた射撃用の武器。いしゆみ、クロスボウ。

弓に比べ連射性能は大きく劣るが、威力や射程、命中精度が個人の能力に依存せず、一定の成果の得やすい飛び道具。



戦捷 (せんしょう)

戦いに勝つ。勝ち戦。




斟酌 (しんしゃく)

相手の事情を汲み、手加減すること。手心をくわえること。



鹿を見せ~馬だと言う。

故事の『指鹿為馬 (しかをさしてうまとなす)』。

意味は、権力によって道理を曲げて無理を押し通すこと。

諸説あるが『馬鹿』の語源とされる。



六礼 (りくれい)

納采、問名、納吉、納徴、請期、親迎、の六つの儀式を経て婚姻が執り行われる。日本の結納の起源。

これら正式な儀式を経ない結婚を「野合」と呼ばれた。



蒯通(かいつう)の名について

蒯通の本名は「蒯徹(かいてつ)」であるが後の前漢の七代皇帝、武帝(ぶてい)の名が劉徹(りゅうてつ)であり、「徹」と同じ意味の「通」があてられ後世まで「蒯通」で記された。

これは避諱(ひき)と呼ばれるもので、皇帝や王、祖先や目上の者の名と同じ文字を使わないという慣習である。


侯 (こう)

王、公に次ぐ爵位。各地域の首長的地位。


余人 (よじん)

他の人。当事者以外の人。



賀辞 (がじ)

祝いの言葉。祝詞。



出師 (すいし)

出兵の意味。

春秋戦国時代、五百人前後の兵単位を旅と呼び、旅が五つ集まれば師、師が五つ集まったものを軍と呼んだ。

師は軍事における最小戦略単位。



楚冠 (そかん)

楚の民は飾りを好み、派手好きと言われていた。その冠も中原の物と比べて独特な装飾で飾られていた。



悍馬 (かんば)

気が荒いが逞しく生気のある馬。暴れ馬



卜占 (ぼくせん)

占い。動物の骨や亀の甲羅などを焼いてとのひびの形で吉兆を判断する。

「占」という文字は「卜」と「口」を組み合わせたもので、占いの結果を口述するという意味を持つ。



筮占 (ぜいせん)

マメ科の多年性植物である蓍からつくる筮を五十本用いて行う占い。



智嚢 (ちのう)

知恵を持った人。知恵袋。



狗盗 (くとう)

狗のように人の家に忍び込み、物を盗むこそ泥。

孟嘗君の生んだ故事『鶏鳴狗盗』は、鶏の鳴き真似が上手いだけの者やこそ泥でも使い方次第で役に立つという意。



合従策 (がっしょうさく)

戦国時代中期、強大になった秦に対抗するため他の六国が同盟を結んで秦に対抗しようとした蘇秦が提唱した外交策。

逆に六国が個別に秦と結び、自国を秦脅威から防ごうとする策を

連衡策といい、張義がその代表に挙げられる。



蘇秦 (そしん)

張義と共に鬼谷子に縦横の術(外交術)を学び、困窮した放浪生活の後、燕の文公に進言して趙との同盟を成立させた。それを皮切りに、他の五国の王を説いて回り合従策を成功させ、六国の宰相を兼任した。



烈士 (れっし)

節義に堅く、激しい気性で自らの信念を貫き、それに殉ずる人。



枚 (ばい)

声を立てないように兵や馬に咥えさせる木。



幔幕 (まんまく)

式典や軍陣で装飾と遮蔽を兼ねて張り巡らす幕。

ここでは弓矢を防ぐために張られた。



牆 (しょう)

土や石でできた垣根、壁。



兼愛交利 (けんあいこうり)

全ての人を平等公平に隔たりなく愛すべきであり、その結果互いに利を得ることになるという博愛主義的思想。

墨子は儒家の仁(家族愛、年長者への敬意)を批判した。



投石紐とうせきひも、スリング

基本的に石を包む布の両端に紐が付けられた投石道具。両端の紐を持って回転させ片方の紐を離して石を飛ばす。



十なれば即ちこれを~

兵法書「孫子」の一節。敵の十倍の兵力があれば敵を包囲する、という意。

孫子は城攻めを下策とし、十倍の兵が必要だと説いた。



翁 (おう)

老人男性への敬称。ここでは范増への呼称。



里 (り)

古代中国の距離の単位。一里=約400m。

現代日本のでは一里=約4km。



衛尉 (えいい)

宮門を守衛する兵を管轄する官位。九卿の一つ。






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