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人物・用語説明集1 (~7章)

1章~7章までの歴史上の人物、用語の説明集です。他にも説明が必要な用語ございましたら随時追加いたします。

 家宰 (かさい)

 その家の執事長、私設秘書長的な役割。



 湣王 (びんおう)

 斉の王。宋を滅ぼし(えん)()を攻めて支配下に置いた。秦と共に2強時代を生み、東帝を名乗るが、燕の楽毅に斉が滅亡寸前まで追い詰められ、最後は部下に殺された。



 楽毅  (がっき)

 中国戦国時代の将。中山国出身で祖国滅亡後、燕国の昭王の招きに応じ、仕官した。

 当時秦と並び最強国であった斉に対抗するため、韓、魏、趙、秦の連合軍を率いて即墨(そくぼく)(きょ)の二邑を残し斉全土、七十余の城を攻略した。

 政治感覚も優れた春秋戦国時代最高の武将の一人。



 賦役  (ふえき)

 農民などに課せられる公的労働。税を納められないような民にでも課せられる。

 砦、治水、道路、宮殿の建設などの公共事業に従事させられた。




 県令  (けんれい)

 1万戸以上の県の長。県の行政全般を管轄する。



 陵墓 (りょうぼ)

 皇帝・皇族の墓。



 家僕 (かぼく)

 使用人、召使い。



 勅命 (ちょくめい)

 皇帝の命令。



 焚書坑儒  (ふんしょこうじゅ)

 古を重んじ、秦の新しい制度を批難したとして左丞相の李斯りしが進言して、民間にあった医、占、農業などの実用書以外の書物を焼き、儒者(儒教の学者)約460人を(あな)に埋めて殺した。

 儒教に対する言論弾圧。



 匈奴 (きょうど)

 秦の国の北部に存在した遊牧民族。前時代からたびたび国土を犯していたが、始皇帝が万里の長城を修築し、将軍蒙恬(もうてん)がその侵入を防いだ。



 丞相 (じょうしょう)

 君主に次ぐ、人臣最高位の官職。2名おかれた場合、右丞相、左丞相と呼ばれた。



 上卿  (じょうけい)

 国家運営の重臣の内、最上位に位置する各政務の責任者。



 亭長  (ていちょう)

 治安維持・旅客管理・民事処理を行う役職。下級役人。



 邑  (ゆう)

 古代中国の集落。村、郷、町、街。



 武霊王  (ぶれいおう)

 中国戦国時代の趙の君主。胡服騎射を採用し趙を軍事大国に押し上げた策謀家。

 後継問題で内乱を起こされ、宮殿に包囲監禁され餓死に追い込まれた。



 胡服騎射  (こふくきしゃ)

 中国戦国時代の国、趙の武霊王が騎馬と騎馬民族の服の形式を採用し、短弓を持たせた騎馬隊を組織した政策。

 当時の中国の戦争では戦馬車に乗るのが、一般的であったため異民族の服装と戦術を取り入れようとしたため、大きな反発を受けた。



 河水  (かすい)

 現在の黄河。当時はまだ濁っていなかったという説がある。

 一般的に河と表され、長江は江と表された。



 壮士 (そうし)

 強者、勇者。行動力のある人物のこと。



 渭水  (いすい)

 河水の支流の一つ。秦の首都咸陽の南を流れる。



 上衣下裳  (じょういかしょう)

 古代中国の正装。膝までの長い丈の着物と下にスカートの様に布を巻く。



 法家  (ほうか)

 古代中国の学者、学派の一つ

 儒家が徳による政治を説くのに対し、法という一定の基準によって国家を治める法治主義を説いた。



 宦官  (かんがん)

 去勢を施され、皇帝や後宮(皇帝の妃や妾が住まう場所)へ仕える官吏。

 当初、刑罰や異民族の捕虜がその任を担っていたが、皇帝の身の回りの世話など権力者に近く、やがて重用されるようになり、自ら去勢をして宦官になるものが出てきた。



 商鞅  (しょうおう)

 法治主義を基に秦の国政改革を断行し、富国強兵を実現。秦の中華統一の礎を築いた。しかし急過ぎる改革に貴族達から恨みを買い、逃亡するも殺害された。

 逃亡の際、宿へ泊まろうとしたが旅券を持たない者は泊めてはならないという法が有ったため、商鞅はどこにも泊まれず嘆いたという。



 韓非子  (かんぴし)

 法家の代表的人物で『韓非子』の著者。

 荀子(じゅんし)に師事し、その著書は当時秦王であった始皇帝を心酔させた。

 しかし同じく荀子の弟子であった李斯が自分の地位を危ぶみ、秦王に讒言(ざんげん)され自殺に追い込まれた。

 儒家の道徳性に基づく政治を批判し、客観的に明らかな法を定め、厳格に適用することが国家の安定に繋がると説いた。



 天子 (てんし)

 君主の称号。天命を受けて天下を治める者。



 讒言 (ざんげん)

 他人を陥れようとして事実を曲げ、偽り、悪あしざまに告げ口をする行為。




 呂蒙  (りょもう)

 三国志時代の呉の武将。武一辺倒であったが、ある日主の孫権に諭され学問に励み、知勇兼備の武将となった。久々にあった同僚の魯粛(ろしゅく)は感心し、その事を伝えると、「男子三日会わざれば刮目して見よ」(男は三日も会わないでいると驚くほど成長しているものだ)と答えた。

 原文は「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」



 小職  (しょうしょく)

 官職についている人が自分をへりくだっていう語。



 揖礼  (ゆうれい)

 両手を胸の前で組んで頭を下げる礼。



 帝 舜  (てい しゅん)

 中国神話の五帝の一人。儒教では聖人として崇められている。

 実の父と継母に命を狙われ続けるが親孝行を尽くし、その噂を聞いた帝 堯(てい ぎょう)に認められ、堯の二人の娘を娶らせ摂政させた。

 やがて堯から帝位を譲り受け、平和な時代を築いた。



 詔  (しょう)

 皇帝(天子)からの命令。



 孝  (こう)

 儒教の教えの一つで子が親(父)に忠実に尽くさねばならないという教え。

 家族の在り方を指す『(てい)』と共に重要視され、例え犯罪を犯しても「父は子のために隠し、子は父のために隠す」という考え方。



 梟雄  (きょうゆう)

 残忍で強く荒々しい人、また悪者の首領。



 太公望  (たいこうぼう)

 古代中国(いん)の国を打倒し、周の建国を導いた名臣。

 文王(太公)が望んでいた人物といわれ,太公望と号した。

 武王が天下を定めた後,封ぜられて斉の国を建国した。



 諫言  (かんげん)

 目上の人をいさめること、その言葉。



 佞臣  (ねいしん)

 主君に媚びへつらう配下。邪な心の配下。



 申生  (しんせい)

 春秋時代、晋の献公の長子。弟は後の文公、重耳。

 人望も厚く優秀な人物。しかし父献公に寵愛された驪姫の、我が子を太子とする陰謀で献公を毒殺しようとした嫌疑をかけられ、自害した。



『情を守って父を~「敬」である』

 申生が父献公暗殺の嫌疑をかけられ、処刑された申生の()(教育係)杜原款(とげんきん)が逃げ帰った申生に送った遺言。

 この言葉に感銘を受けて、申生は自害した。

 情(忠誠の情)を守って父を喜ばせるが「孝」(34話参照)。

 身を殺して志を成すが「仁」(他人への親愛、優しさ)。

 死んでも主君を忘れぬが「敬」(慎み敬う事、欺あざむかない心)。



 賜死 (しし)

 死刑の一種。君主が臣下、特に地位の高い者に対して自殺を命じること。



 仁 (じん)

 中国思想の一つ。儒教が採用している最重要な倫理の一つ。他人に対する親愛の情、優しさ。



 喪  (も)

 この時代より前からの風習として、親が亡くした場合は三年、官職を辞し、粗末な寝床を建て、粗衣、粗食で過ごし、人と交わらす、故人を偲ぶ生活をする。

 しかし時代が進むに連れ形式的なものになり、秦の時代では期間は一年、禁欲的な生活も緩くなっていたが、喪中に処刑を行ったり、政務に関わることは異例。




 刎頸の交わり (ふんけいのまじわり)

 戦国時代、(ちょう)藺相如(りんしょうじょ)廉頗(れんぱ)が交わした、お互いに首を斬られても後悔しないような仲の事を指す。



 少府  (しょうふ)

 皇室の税と雑務を司る官職。



 九卿  (きゅうけい)

 時代によって官名が異なるが三公(丞相,太尉,御史大夫)に次ぐ地位にある重要な九つの官職の総称。



 冠  (かん)

 動物の革や布、金属で出来た頭を覆う(かんむり)。身分で素材や飾りなどの違いがある。

 庶民は普段は(きん)と呼ばれる布で頭を覆い、何か行事や儀式の時は冠をした。



 義 (ぎ)

 中国思想の一つ。儒教の主要な倫理。堅く正義を守り、わが身の利害をかえりみずに他人のために尽くすことを指す。



 任侠 (にんきょう)

 仁義を重んじ、困窮する人を、時に法を犯してでも助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す。



 宮刑 (きゅうけい)

 男性は去勢、女性は幽閉に処される刑罰。腐刑ともいう。


 傳役 (ふやく)

 太子や公子など高貴な子の教育係。

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