表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/101

第92話 信念と理想


「クロエ! フィリア! ミーシャ! ルノ! こいつとの決着は私がつけるから、皆は早くプレアデスの中へ!!」


 突如現れたティナに、四人は困惑の色を隠せなかった。動きが止まり、各々が唖然とする。

 だが、停止しかけた小隊は次に発せられた副隊長の言葉によって蘇った。


「皆聞いたね? アイツは隊長が倒してくれる! 無事を確認出来たなら、私達には隊長の命令を聞く義務がある。ここは任せよう」


 様々な事象を鑑み、総合的に判断したのはルノ。

 兵器内には味方の存在が確認され、何より今この瞬間も王都へ向かうプレアデスを見れば、答えは自ずと導き出された。


「ティナ! 絶対......絶対負けるんじゃないわよ!!!」


 ミーシャが叫ぶと同時、四人は階段目掛けて走り出す。


「当たり前じゃない。ミーシャこそ、絶対成功させなさい」


 込み上げる感情を押し込め、ティナを除いた三遊はプレアデス内部へと侵入していった。


「......同じヤツの相手を三度もするなんて初めてだわ、ティナ・クロムウェル。人間の言葉に三度目の正直という言葉があるけど、今度こそ終焉の瓦礫に埋もれてさせてあげる」


『血界魔装』を纏ったエルミナが、殺意と覇気に満ちた瞳を向ける。


「あなた達に理想や信念があるのは分かった、でもそれは私達も同じ。壊してでも手に入れたいと切望する者から国を守るのは、私達騎士の責務だから」


「国家の操り人形め! 思考を放棄して隷属するだけの存在に、私を止められると思うなあッ!!!」


 とめどなく溢れ出る魔力、戦力差は絶望的、引く道は無し。

 それでも戦おうとティナは誓う、大好きなあの街へ帰るために、彼女は二本の剣を両手に構えた。


投稿ペースは不定期ですが、この作品だけはなんとしても完結にもっていくつもりです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ