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8.昔話

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

わしは昔、シューレス国で第一軍団長をしておった。

シューレス国には、第一・第二・第三の軍団があった。

これは四方を国に囲まれ、絶えず小競り合いのあったシューレス国は、即応性のある戦力が必要だったからじゃ。

戦争時に徴用しても、領主として国中に散らばっている騎士を集めておっては、1ヶ月程度は余裕でかかるからじゃ。

攻めるならともかく、防戦には間に合わん。

そこで、即時戦える戦力をおいておったのじゃ。

それが軍団、他国では騎士団と言ったりするがの。

第一軍団は騎馬80名の機動部隊、第二軍団は騎馬30名に歩兵200名歩兵中心の代二陣、第三軍団は王都防衛隊で訓練部隊を兼ねており人数は増減するがおよそ500名。

そしてその軍団は、あの日までは何の問題も無く、機能しておったのじゃ。

あの日、わしに王からの書簡が届き、[ 第二軍団に不穏な動きがあり、軍団長ガンドを拘束せよ ]との下知を受けた。

今まで、そんな素振りは無く不審に思ったが、わしはガンドの私邸に向かった。

そこには、ガンドの副官を含む軍団の重要な役職の者が揃っておった。

そんな普段ではありえない状態で、わしらは一触即発の自体になってな、結局ガンドはその場で自害して果てたのじゃ。

あやつとは友人でもあったしライバルでもあった、それがこんな事になろうとは。

わしはガンドの亡骸を持ち帰り、王にご報告申し上げた。

そして、ガンドがセシリアンウルフであったため、国中の無辜の市民までセシリアンウルフであると言うだけで処刑された。

そんな中にあって、わしは副官のアルドとセシリアンウルフの部下全員を逃がした。

そして、わしも咎められた。

しかし、捕らえられた理由は、ソレだけではなかった。

実は、ガントのクーデター自体が無かった、全てはガントを蹴落とすための、わしの陰謀によるものだったとされたのじゃ。

わしは投獄され、死を待つ身となった。

毎日拷問をうけ、4日後には立って歩くこともできなくなっておった。

じゃがその夜、副官アルドを中心とした、救出部隊によって救い出された。

アルドとは追手を巻くため別れて、それ以来会っておらぬ。

動けないわしは、馬車でそのままノイス国に亡命させられた。

そこでプルケルの名前を捨て、アルブリヒトと名乗るようになった。

そこの領主どのとは、何度も戦場で相まみえて勝ち負けを繰り返す、強敵と書いてトモと読むような間柄じゃった。

そんなわしを迎い入れてくれた奴のために、わしは剣術指南などしておったのじゃ。

それ以来わしは、シューレス国には足を踏み入れてはおらん。


パチパチと、焚き火の爆ぜる音がする。

いつの間にか天上にあった月も傾いて、時間か経ったのが感じられた。

話を聞いておったクレイは、話の腰を折らなように、声を殺して泣いておった。

ちょっち暗いお話になったので後書きだけでも明るく行きます。

ファンタジー小説書こうと思ってるのに魔法も魔物も出てきません、いや出すつもりはあるんですけどね。でも無理やり出して一戦だけするのもなぁ・・

もういいです、なるようになります。

でもこの世界魔法はあるしモンスターも居ます、作者の頭のなかではソードワールドみたいな世界観です。

モンスターが出ないからって見捨てないでください。

ここまで読んで下さってありがとうございます。

誤字脱字矛盾などご指摘頂けると幸いです。

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