表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/83

67.人

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

わしは遂に念願の船を手に入れたぞ。

しかし、船だけでは動かぬ、船員が必要じゃ。

わしは船長を飲みに誘い、なんとか船を動かして貰えるようお願いすることにしたのじゃ。

「やぁ船長、ご機嫌はいかがかのぅ」

「おおー<船団長ご無沙汰でした」

船長は、手だけで酒を注文しながらそう応えた。

「船団長はやめてくだされ、あの航海でわしは海のことなど、これっぽっちも分かっておらんかったし、ただ船に乗っておっただけじゃ」

「しかし、あれで戦争の方はあっさり片付いちまったんだから、たいしたもんです」

と言いながら船長は酒を一気に煽った。

「わしはその褒美というか代償に船を貰ったわけだが」

「あれはいい船ですよ、小型だがその分足が速く小回りがきく、輸送の仕事にゃちょっと小さいがそれ以外は優秀だ」

「そうじゃな、船長はあの船に乗ってどのくらいじゃ?」

「あの船が出来てすぐですよ、もう4年になりますかねぇ」

わしは酒を進めながら

「そうか、では他のものに任せるのも忍びなかろう。わしとジパングまで言ってみんか?」

「あっはっは、いいですねぇ。しかしわたしもウェイン卿に使える軍人ですからねぇ」

まじか、以外にエリートじゃった。

「なに国を捨てるわけじゃない、ちょっと行って交易ルートを探るだけで」

「まっ、実のところジパングに行って来いとはいずれ言われるでしょう」

「???」

「じゃ、ごちそうさまでした」

あっという間にジョッキ5杯を平らげ、船長はヨロケもせずに手を上げて店を出て行った。


まぁ、まだ戦争もおわったばかりじゃ、しばらく待つのもよかろう。

わしが宿に帰ると、いつものメンバーがおった。

それでスルーしそうなほど自然にローラもおった。

「ローラ様はこの国の女王様じゃなかったのかのぅ?」

「その認識は間違ってませんよ」

「なんでこんな安宿にいらっしゃるのじゃ」

「わたしは、船の件で用事があったのですわ」

「おお、そうじゃ、船員が全員この国の水兵じゃった。新しい船員がおらぬと船が動かんのじゃ」

「そぅ、ですからアルブレヒト様に船を、わたしが船員をそれぞれ出してジパングに行きましょう、と言う話を持ってまいりました」

その提案は渡りに船じゃ、しかし、

「それは嬉しい申し出じゃが、ローラ様に得があるのかのぅ?」

「それはわたしも乗りますから」

なんとアクティブな女王様、

「女王様じゃよな?国はよいのか?」

「冗談です、代理でラファエルを乗せて行って下さい。

彼には航路開拓と周辺国の資源や特産品の調査、この国と貿易を行う国を探してきて貰います。

戦争で失った戦費を稼ぐには、貿易しか無いのです、国有の貿易会社作って一気に挽回しますわ」

なるほど、水兵を遊ばせる暇はないと、船長の言っておったのはこの事じゃな。

「船の持ち主のアルブレヒト様が行き先を、船員達はそのルートをそれぞれ選択するのです、十分こちらにも得のある話ですわ」

「助かる、その話乗ることにするぞ」

こうして、わしの船は船員を得ることが出来たのじゃった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ