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5.宿にて

すみません前の話の戦士の名前が間違っておりましたので修正いたしました。

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

三人を連れて、わしの取った宿に戻ってきた。

皆をわしの借りておる部屋に呼んで、今後の方針と事情の説明をしておこう。

わしは椅子に座り、椅子が足りないので冒険者の三人クレイ・リーシャ・シシリーは、ベットを長椅子代わりに座ってもらっておる。


わしは手招きしてミルドを隣に呼び寄せると、ミルドの帽子を取った。

輝くような銀髪の上に見える狼の耳、それは偶にピクッと動いて作り物では無いことがわかる。

「わしは、この子を里に送り届けるため、その隠れ里を探しておる」

わしは3人をよく観察した。

それは迫害をうけ、数を減らしたあと、希少性から狩られる立場になった彼女を見て何を思うか。

金に目が眩むような者がおっては困る、その表情から目の動き指の動きまでも観察した。


シシリーは目を潤ませ、ゆっくりとミルドに近づくと優しく抱きしめた。

きっとこの娘は頭が良く、大体の事を察したのだろう。


クレイは、何故かなミルドよりわしを見ておった。

その目はまるで忠犬のようで、尻尾があったらブンブン振ってそうな感じじゃった。

まぁこの男は裏切らんじゃろうけど、腑に落ちんのぅ。


問題のシーフじゃ。

なんとなくじゃが、シーフはお金のためなら何でもします、抜け駆け裏切りお手の物って奴らが多い気がするのぅ。

そのリーシャじゃが、不思議そうな顔をしておった・・・

あー、この子現状を分かってない、多分セシリアンウルフとかその価値とか隠れ里ってちゃんと言ったのに、お爺ちゃんが迷子の子供を家に送り届けるんだぁ、程度の認識しかしてない!

とりあえず、この子は保留で気を付けておこう。

さて、もう一つの事案も片付けておくか。

「クレイ殿、わしの今の名はアルブレヒトじゃ、間違えることの無いようお願いもうす」

と釘を刺しておいた。

わしは適当に、引退した老騎士で、訳あって旅をしていたら、この子を送る事になった、と説明しておいた。

なぜだかクレイとやらは、わしの事を知っておるようだが、弟子なら全て覚えておるし、10年前に兵士だったとも思えぬ歳に見える。

まぁよい、いずれ必要になった時は思い出すじゃろ。


しばらく時間が経った。

窓からは入る日の光も若干長くなってきた、もうじき夕暮れだろう。

目を潤ませていた、シシリーも落ち着き、ミルドの両手を取って遊んでいる。

これまで、沈んだ表情や硬い笑顔しか見せなかったミルドが、キッャキャと喜んでいる。

微笑ましい、まるで娘と孫娘が遊ぶ姿を見るような心持ちで、二人を眺めていた。

クレイは、全くわかっていなかったリーシャに、色々と教えている。

ふんふんと、縦に首を振るリーシャだが、本当に解ってるか傍から見ても怪しい。

こちらも微笑ましいな。

二人は幼なじみらしい、いずれは二人で所帯をもつのかのぅ、などと野暮ったい事をわしは考えておった。



これからの予定としては、身分を隠しシューレス国に入る。

そして、ギルドで情報を集め奴隷狩りをしている奴らに接触し、隠れ里の場所を聞き出し、ミルドを送り届ける。

それが終わってから、ジパングへ旅をする。


今宵はしっかりと食べ、良く寝、明日からの旅に備えることにした。

先まで考えすぎて名前間違っちゃいました。

短時間とはいえもし読んでいらっしゃった方は混乱するかもしれませんゴメンナサイ。

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