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41.腰

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

祭りの一件で、わしらのパーティーに加わることとなったローラさん、彼女が完治するまで数日掛かったのじゃが、その見舞い時の話で、ジパングにローラさんは行ったことが在ると言うのじゃ。

これは嬉しい情報じゃ、聞く所によると、船で大陸の港沿いに進みながら興行しておったらしく、陸路ではないため、正確な距離や場所は解らないが、かなり遠いらしい。

あと、言葉が通じないので、手前の街で通訳を雇っておく必要が在るとも、島国で魔法に依存せず、独自の文化形態を取っておるらしい。

今から行くのが楽しみじゃ。


わしらはモーリス国の王都ウルを出発して東に向かっておる、前方にはそろそろ夏なのに、雪をかぶった山々が見えてきたのじゃ。

次の街は、山の麓にある街エントじゃ、あの分ならあと半日で付くじゃろう。

それから半日経って、まだ街にはつかぬ。

山は近づくに連れドンドン大きくなっていくのに、また着かぬ、どうも頭で考えていた山とはスケールが違ったようじゃ。

南は海龍の巣の在る海の岬まで通じ、北は死の砂漠の中頃まで続くグレダゴラー山脈、これを超えねば東には抜けられぬのじゃが・・・

だんだんと街道がゆるい上り坂になってくる、しかしエントに今日中に付くのは無理そうじゃ。


次の日予想よりさらに半日歩いてエントに付いた、標高が高いのか涼しくて過ごしやすい、宿を取ってこの辺りの地図を買うのじゃ。

すると、宿屋の主人が、地図にこの道は水龍のテリトリーに入っちまってるからダメ、この道は水龍が呼んだか飛竜が封鎖してるからダメ、と赤色のペンで×を付けていく。

見事に東行きの道が全部×で埋まったのじゃが、どうしよう。

まだ、一応道と言うか通れるルートがあるが、ダブルアックスで垂直の氷壁を400m登るとか、オーバーハングした岩の下で落石を避けつつロープ一本で、ミノムシの様にキャンプするとか、もうそれ冒険者じゃなくて冒険家の領域じゃからね、わしら素人にはモンスターより危険で凶悪な道じゃ。


フィリスにペガサスになって、飛んで連れて行って貰えるか聞いた所、

「無理っすねぇ、一人でもキツイレベルですよ」

らしい、しかも飛竜に会ったら一貫の終わりじゃ。

そしてじゃ、気圧の変化かのぅ、わしは腰が痛くて仕方がないのじゃ、街の手前から既に大八車に乗っておった位じゃ。

しばらくはこの街で様子見じゃ、皆には悪いが腰が治るまで療養させて貰うのじゃ。


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わたしの名前は、ミルドです。

今年で9歳になりました。

お爺ちゃんは、お腰が痛むので宿屋から出てきません。

治るまではここに居るそうです。

宿屋のリュリュちゃんと、友だちになったので毎日遊んでいます。

あと、ローラお姉ちゃんが、手品を教えてくれます。

クレイお兄ちゃんは、湖に毎日釣りに出掛けてます。

釣った魚は晩ごはんに出てきますが、まだ人数分出てきた事はありません。

リーシャお姉ちゃんはロープを持って山に登ってます、偶に帰ってきません。

一人で行くのは心配だってシシリーお姉ちゃんが言ってました。

シシリーお姉ちゃんは編み物したり、お爺ちゃんのお世話したりしてます。

たまにステージの事が忘れられないとかで、バニースーツを部屋で着てたりします。


おしまい


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