表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/83

32.クルーズ

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

港町アザレンに戻ってきて、今回の顛末を賢者マルセルに報告したら、シッカリ怒られたわい。

まぁ、他国に内情に干渉し、立て篭もって魔力炉を殴りつけ恐喝したのじゃ。

最後の結果以外は、かなり悪い事しておったから仕方ないのぅ。

一緒に隣におるメルド導師も叱られておる。

弟子とは言え少女の体を奪って、さらにこれまた他国の財産を破壊しに行くと言う、完全テロリストのような事企んでおったんじゃからのぅ。

賢者マルセルの怒り方は、悪ガキを怒る父親の如く怒鳴るでなく、また母親のようにヒステリックになるでなく、まるで寺で切々と説法を説く和尚のように、もっと言えば一定のリズムを刻み続けるメトロノームの様に、冷静に正確に公正に反論の余地無く叱られた。


こんな時パーティーメンバーは我関せずと、目線を合わせようともしない、普段空気読めない馬娘フィリスすら無関係を装っておる。

一番ガンガン魔力炉殴りつけておったくせに・・・

そして、その説教タイムが終わると、今度はそれ以上に感謝された、不治喘息の蔓延を止めるキッカケを作ってくれたと、セシルを助け更には魔力炉も壊さず良く無事で帰ってきたとな。

そして、急ぎでないならしばらくはここに滞在して欲しい、と言われたのじゃ。


そこでじゃ、折角の港町なので、本日は船を一艘借りてのクルージングツアー、と言うわけじゃ。

水龍のせいで、大陸を行き来するような船が湾を出られず、海運会社が非常に厳しい状態なのじゃ。

そんな海運会社が潰れないように、偶にこういった催しをして、お金を落としてやる目的もあるらしい。

それで、賢者マルセルに勧められたんじゃ。

もちろん、お金を出すのは領主様じゃ、わしらは精一杯、遊びつくすのじゃ。

30~40mほどの船体に、3本のマストは風の力を受け人に力を使わず進む、しかも風さえ吹いておれば、どちらの方向にも進める、と言う最新型のキャラック船なのじゃった。

船長は、この船の力があればジパングはおろか、世界一周すらして見せると豪語しておった、ジパングの位置は知らなかったがのぅ。

こんな上等な船が、湾に閉じ込められ外洋に出られぬとは、勿体無いものじゃ。


わしは、上等の酒のグラスを片手に

「クレーイ、リィーシャー楽しんでおるかー」

と叫ぶように呼んでみると、奴らは船の淵で青い顔して交互に吐いておる、初めての船だし、船酔いらしいのぅ可哀想に。

シシリーはブツブツとお祈りをしてたまに自分の胸に手ておる?、ああぁ、あれは癒やしの神聖魔法で、船酔い直し続けておるのか。

あれ、帰るまで精神力持つかのぅ。

ミルドはセシルと元気に遊び回っておる、少しもじっとせず、かくれんぼしたり鬼ごっこしたり、いい友達が出来てよかったのぅミルドや。

ただ、他のゲストや船員に迷惑が掛からんうちに注意しておくかのぅ。

そして、なぜかその二人に混じって遊んでおるフィリス、おまえ二十歳じゃろうに・・・まぁ馬じゃし精神年齢は同じくらいなのかもしれんの。

魔女メルドは賢者マルセルと何やら研究しておるようで、今回はきておらぬ。


---------------------------


早朝に出港した時には、水平線の辺りにあった太陽も、今では真上から照りつけておる。

皆は、釣りをしたり、日光浴をしたり、クジラを見たり、また遊んでおったり、まだ船酔いしておったり、それぞれ楽しんでおった。

ゆったりとした時間が流れておった。

船員が、島影から現れる海賊船を見つけ、騒ぎ出すまでは・・・

今回のお話書く準備として、中世の船とか調べてたら夜が明けてました。

ネットって時間の感覚無くなりますねぇ。

誤字脱字などございましたら、お知らせ下さると助かります。

ここまで読んで頂きありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ