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16.手紙

今回、若干の残酷描写があります。

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

わしは、どうしても村で、確かめたい事があったため、セグルドと共に村に入ったのじゃった。

残りの者は、村から離れて野営の準備をしてもらっておった。


まずは、誰が何時この惨状を招いたか、を確かめねばならん。

遺体の損傷や腐食具足から、およそ一週間前から一ヶ月前ほどの間に起った、と推測される。

遺体が埋葬されず、ほとんど残っていたので、生き残りは無かったのじゃろう。

野生動物に食われ、減ったにしても、およそ100体分の遺体があり、戦ったとするならば、これを起こした戦力の規模は、かなり大きいじゃろう。

腐臭漂う室内を、一軒一軒回り、遂には見つけてしまった。

元副官のアベルと、その妻セシルドの遺体を。

全ては無理でも、この二人だけでも埋葬したい、わしは村にあった鍬で墓穴を掘って二人を埋めたのじゃ。

村には、激しく抵抗した者も居ったようで、血の跡のついた武器を手に絶命した者もおった。


ここまで調べ、わしにはこの惨状を起こした者の予想が付いておったのじゃ。

後は王都で調べる事がある、そのためにも一刻も早く王都に戻らなくては。


キャンプに戻ったが、みな口数も少なく気分は沈んでおった。

夕飯を食っても、味が感じられないほどじゃった。

こんな時は早く寝るに限るのじゃ、起きていても辛いだけじゃからな。

見張り番をしておると、夜中ミルドが泣き出して起きてきた。

つらい夢でも見たのじゃろう。

わしは、ミルドが眠るまで寄り添い頭を撫でてやるのじゃった。


翌朝、ミルド以外は皆少しは立ち直っているようじゃ、黙々と出発の準備をして森を抜け、帰還するのじゃった。


そしてその4日後王都へ辿り着いた。

わしはまず聞き込みをして、わしの考えが確かである証拠固めをするのじゃった。


おおかた、予想通りの情報が得られた。

その晩わしは手紙をしたため、リーシャに頼んで直接その家に投函してもらった。


村を壊滅させうる戦力とは、紛れも無くこのシューレス国の軍団に他ならないのじゃ。

二十日ほど前に軍事演習が行われ、帰還したものの中に、負傷した者も居たことが確認されておる。


そして、これを動かす事が出来うるのは、国王・宰相・軍団長くらいであろう。

わしには、この件は十年前の事と、関係が在るようにしか思えなかった。

国王には動機がなく、むしろ十年前の事件では、国が不安定になった事からも考えにくい。

何より、こんな小細工すら国王ならば必要が無いじゃろう。

宰相は十年前にはその職になく、他国で学者をしておったらしく、今回はともかく十年前は無関係じゃ。


そして現在の軍団長スカエウォラは十年前、嵌められて自害した第二軍団長ガントの副官を勤めておったのじゃ。

今は、第一軍団と第二軍団は統合され、一人の軍団長と二人の副官で構成されておる。

わしは、昔の奴の事をなるべく思い出し、調べを進めておった。


そしてそれが確信になった時、手紙をしたためたのじゃった。

半分謎解き終わりました、1/3かもですけど。

早く明るい展開にもどりたいなぁ。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

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